面白いテレインを見つけて開催する高野的方法
14日目アドベントカレンダーに寄稿させていただきます高野兼也と申します。公開日を勘違いしていたので、ちょっと遅れて公開いたします。拙い文章ですが、お読みいただけると幸いです。
僕は大学からオリエンテーリングを始めました。新潟大学オリエンテーリング部に所属し、一応何度かインカレで入賞したことあります。あとは、アジアジュニアユース選手権やアジア選手権、最近では、ワールドカップファイナルに行ってきました。楽しかったです。応援ありがとうございました。
現在は某小売店で働きながら、新潟を拠点にオリエンテーリング活動を行っています。パークOツアーやスタジアムスプリントが記憶に新しいと思います。あれの主催者です。
某小売店新潟店です
というわけで本題です。
僕はどうやってそんな変なところを見つけて、開催することできるのかということについて、変なところの見つけ方からお話しします。
ピーマンの肉詰めに例えて説明します。
まずピーマンの芯をとります。つまり、頭の中から一般常識や先入観を無くします。個人差はありますが、頭の中がかなりスカスカになります。スカスカになればなるほど、良い頭でした。
そこに、肉、つまりオリエンテーリングを詰めます。そうすると、オリエンテーリングのことしか頭にない人の完成です。ここまでで下地ができました。しかしこれだけではただのオリエンテーリングバカなので、まだ不十分です。例えると、ピーマンに生肉詰めただけです。
あとは味付けと炒める作業ですが、これは「ここでオリエンテーリングできたら面白そう」という単純な思考を常にするだけで大丈夫です。普段通り生活するだけで、アイデアが降ってきます。
ピーマンの肉詰め。肉がオリエンテーリング。
ね、簡単ですよね。僕は常識と一緒にいろいろものがとれました。かなりスカスカになりました。そして頭の中はオリエンテーリングです。
参考までに僕がみつけた面白いところ例がこちらになります。
砂浜は砂漠テレインに見えました。*1
砂浜。会場まで車がたどり着かない。衝撃の大会でした。
スタジアムは陸上やサッカーでも使っているので、オリエンテーリングでもできるだろうと思いました。*2
県庁は別用で行ったのですが、テレインでした。*3
サントピアワールドもテレインでした。((サントピアワールドは新潟にある遊園地。これから開催予定)
特に後半の県庁とサントピアワールドで顕著ですが、もはや何を見てもテレインにしか見えなくなっています。
最近は、羽田空港の滑走路でオリエンテーリングしたいとか、スモールライトで小さくなってパソコンやテレビなどの電子機器のなかでオリエンテーリングしてみたいとか考えています。
以上のような手順を踏むと、常識にとらわれずに変なところを確実に見つけることができます。みなさんもやってみてはいかがですか?
ただし、この手順を実行するのは自己責任でお願いします。学校やめるとか仕事クビになったとかの責任は一切負いません。
ここからはまじめに書きます。
では、どのようにして開催にこぎつけたのか。
今までに渉外活動を行ってきた上で共通していることは、まずは聞いてみるという「行動力」です。
これに尽きると思います。どうせ渉外通らないだろうとか、渉外が難しそうとか初めから決めつけるのではく、まずは聞いてみることが大事です。聞くだけなら無料です。駄目ならそれで仕方がないのです。
スタジアムも電話で聞いてみたら、軽くOKもらえたので、その週にご挨拶に伺いました。砂浜はどこに聞けばよいのかわからなかったので、とりあえず市役所に聞いてみました。
県庁もとりあえずスポーツ課さんに聞いてみて、なんとか動き出しました。(実は半年前から渉外しています。)
あとは、最初に聞いてみる相手も重要です。
県庁の場合は、スポーツ課さんを通さずに管財課という県庁の敷地や建物を管理しているところに聞くのではなく、
はじめにスポーツ課さんにお話をして、味方につけて、管財課さんにお話しした方が許可をいただきやすいと思いました。
角田浜集落や横根集落、大白川集落といった集落スプリントでは、最終的に区長さんや自治会長さんにお伺いする必要があるため、その方に近い方からオリエンテーリング開催のための理由を見つけるために集落の情報を集め、同意を得るようにします。
横根集落にあるハーブ香園。魚沼産コシヒカリは本当においしい。
まずその集落に地域おこし協力隊がいるかどうか調べます。いる場合は、市役所経由などでまずは協力隊の方に聞いてみます。
いない場合は、そもそも外の人間が集落に関わることに対して、好意的かどうかを知るために、その地域が地域の活性化を目的としたイベント(特にスポーツイベント)など集落外の人間が関わってきた過去があるか調べます。
外の人間が関わってこなかった集落で渉外したことないですが、正直言って、特に強いつながり(例えば、親や親せきが区長さんをやっているなど)がないと厳しい気がします。
イベントなどあった場合は、とりあえずそのイベントの事務局に連絡してみます。もし他に窓口がある場合はそちらを紹介してもらいましょう。
そこで、集落の情報をキャッチし、しっかり理由をつけたうえで、区長さんにご連絡しアポをとって、お話しするとよいでしょう。
もちろん様々な集落があるので、全ての集落でこのやり方が当てはまるわけではないと思うので、一概には言えません。臨機応変に対応しましょう。
以上までが、僕の場合の開催にこぎつける方法です。
まとめると、変なところを見つけ、大会を開催するためには、自分をピーマンの肉詰めにすることとまずは聞いてみる行動力が大切です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
またいろいろ大会企画してます。情報は僕のツイッターで更新しています。
今後ともよろしくお願いいたします。
Club阿闍梨と私
こちらは オリエンティアAdvent Calendar 2019 13日目の記事です。
※他の記事はこちらからどうぞ。どれも読みごたえがありますよ!
はじめに
昨年のClub阿闍梨忘年会にゲストとしてやってきた田中基成君に誘われて、オリエンティアAdvent Calendarに寄稿することになった木村晴彦です。オリエンテーリングをはじめてまだ日の浅い私に何が書けるのかと考えましたが、せっかくの機会なので私が参加しているClub阿闍梨について、いちメンバーの視点からお話ししたいと思います。
Club阿闍梨とは
ひとことで言えば、ナビゲーション好きな大人の集まりです。TEAM阿闍梨主催のチャレンジナビゲーションというイベント参加者を対象に2013年からメンバーを募っています。今年7月時点でメンバーは82名、改めて調べてみると結構な大所帯でした。
学生時代からのオリエンテーリング経験者はごく少数で、その多くは大人になってから地図読みを始めています。メンバーにこれまでの経験を聞くと、マラソン、トレイルランニング、登山、アドベンチャーレース、ロゲイニング、街歩きと多岐にわたるのも特徴です。
ちなみに私は2016年のOMM LITEに参加した際、白馬岩岳ゲレンデでの藪漕ぎ後に狙ったフラッグがそこにあるという快感に心奪われ、さらなるナビゲーションスキル向上を目指すべくその門を叩きました。
※この動画は2019年のものですが、OMM LITEの楽しい雰囲気が伝わると思います。
OMM LITE:BIKE HAKUBA,OTARI 2019 Trailer
活動内容
メンバーの多くはオリエンテーリングをはじめとするナビゲーションスポーツを選手として楽しんでいます。しかしながらその活動はレース参加だけにはとどまりません。ここからはそんなClub阿闍梨の活動を紹介していきたいと思います。仲間内では「部活動」と呼んでいます。
「TEAM阿闍梨主催大会・イベントの運営スタッフ」
OMO(奥武蔵マウンテンオリエンテーリング)や古地図ロゲイニングなどのTEAM阿闍梨主催大会やイベントの運営スタッフとして活動しています。選手として大会に参加しながらスタッフとして活動する方も多いです。TEAM阿闍梨による少数精鋭の大会運営に少しでも貢献できていればいいなと思います。
「練習会・合宿」
TEAM阿闍梨メンバーの指導のもと、ナビゲーションの練習だけでなく、設置・撤収の練習もおこなっています。夏と冬には静岡オリエンテーリングクラブさんの練習会に混ぜてもらって、普段なかなか出来ない森の中でのオリエンテーリングをメンバーのレベルに合わせてみっちり練習しています。今年の夏は勢子辻と村山口のテレインを使って一泊二日の合宿をおこないました。
「阿闍梨CUP」
その年のクラブ内の帝王・女王を決めるイベントです。指定された大会の順位によってその座を競います。毎年名勝負が繰り広げられていますが、テッペンをとるには相応の走力とナビゲーション力の両方が求められます。ちなみに私は今年、帝王の部で4位でした。一番上を目指すにはもうひと頑張りが必要ですね。
「オリエンテーリング大会主催」
2018年には都立赤塚公園でパークO(公園でおこなうオリエンテーリング)大会を主催しました。大会運営経験のあるメンバーに教わりながら、クラブメンバーが力を合わせて準備そして当日の大会運営をおこないました。なにしろ運営初心者の私が運営責任者を任されるような状況だったので、準備段階からいろいろと大変なこともありましたが、今となってはいい思い出です。それ以降大会に参加するときは運営者の皆さんへの感謝の気持ちを忘れないようにしています。
「ロゲイニング大会主催」
メンバーが各々のゆかりの地でロゲイニング大会を企画・開催しています。外部からの参加者を募る場合もあれば、メンバーのみで実施する場合もあります。私も今年「横浜つづきロゲイニング」と銘打って横浜市都筑区を舞台に小規模な大会を主催しました。次回は外部からの参加者も募って開催すべく準備をすすめております。ご都合あえば是非ご参加ください。
「OCAD勉強会」
自分でOマップ(オリエンテーリング用地図)を作ることができたら楽しいよね。ということで始まった活動です。TEAM阿闍梨メンバーを講師に迎え、OCAD(オリエンテーリング用地図作成ソフト)の操作方法やコース設定についてイチから学びました。まだ基本的な操作しかできませんが、先ほど紹介したロゲイニング大会の地図もなんとか自分で作ることができるようになりました。OCAD、奥が深いです。
「分水学会」
玉川上水とそこから設けられた33の分水について学ぶ活動です。もちろん地図とコンパスを持って自分の足で現地を巡ります。学会と名乗るだけあって参加者は活動中どこかで上水や分水に関する豆知識を発表しなければなりません。また学会に参加するためにはまず玉川上水(約43キロ)の踏破が求められます。これには「ナビゲーション力だけではなくきちんと体力をつけることも大切」というTEAM阿闍梨メンバーからのメッセージが隠されているのです。
この他にも、本国UKのOMM出場を目指した勉強会や、地図を片手に萌え地形を巡る街歩き、基準点カードやマンホールカードの収集、正月の七福神巡り、地図を肴にした(ここ重要)飲み会など、ナビゲーションをキーワードにいろいろな活動をおこなっています。海外在住のメンバーからその国のオリエンテーリング事情を聞くこともあります。
いずれにせよ、メンバーそれぞれが何かを始めたいと思ったら自発的にアクションを起こしていく感じが私には心地よいです。ゆえに大人の集まりなのです。
ナヴィゲーションインストラクター
クラブには、地図読みの楽しさを伝え、アウトドアの安全に貢献する「JOAナヴィゲーションインストラクター」の資格をもったメンバーが何人かいます。TEAM阿闍梨主催イベントのお手伝いするときに役立つと思い、私も今年この資格を取得しました。
www.orienteering.or.jp
実際に講師のアシスタントという立場でナビゲーション講習会に参加して改めて感じるのは、人に教えることを通じて自分の理解もさらに深まるということです。まぁこれはナビゲーションスキルに限った話ではありませんけどね。
阿闍梨シャツ
そんなClub阿闍梨メンバーを見分ける簡単な方法のひとつは阿闍梨シャツです。遠目には白地にオレンジの水玉模様に見えますがよく見るとすべてコンパス柄なのです。ちなみにこのデザイン、自転車ロードレースのツール・ド・フランスで「山岳賞」受賞者に与えられる、白地に赤の水玉ジャージをもじってうまれたそうです。オリエンテーリング大会会場などで見かけたときは気軽に声を掛けてください!
さいごに
「ナビゲーション好きな大人の集まり」Club阿闍梨。私自身はまだ3年程度のお付き合いですが、これまでの活動を通じていろいろな意味で自分の世界が広がったと感じています。大人になってからこういう機会を得られることはとても貴重だと思うので、これからもClub阿闍梨で仲間たちと過ごす時間を大切にしていきたいです。
(了)
楽しむことと勝つこと
皆様こんにちは。山森汐莉(金沢大学’15入学)です。
これまでもこれからも読む側いるつもりだったこの企画ですがあり
こんな話を私がしようと思ったきっかけは3つの経験
出来事1=インカレ入賞
オリエンテーリングを始めた当初から先輩や全国同期からのいい刺激をうけ、恵まれた環境にいました。1年目こそグダグダなレースをくりかえしていましたが、2年目になるとそういったミスも少し減りメキメキと上手
出来事2=セレ落ち
その後、インカレでの準優勝に続けと言わんばか
りに夢はでっかくインカレで優勝するという目標を掲げました。インカレで入賞できた時の嬉しさは他大会とは違いとてもとてもとても嬉しくて頑張ってきてよかった、次も頑張ろうと思えました。しかし、そんな私に難関が訪れます。それが4年目の北信越学連ミドルセレクションなのですが北信越インカレミドル女子選手権出場権枠は学連枠のみの1枠でした(お察しください)。もちろん目標達成のためのセ
は大前提でした。しかし、目標設定の仕方にも問題があったと思うのですが一つしかない枠を勝ち取ってインカレで優勝しなきゃいけないというプレッシャーに押しつぶされ、見事セレ落ち。初めてセレ落
出来事3=オリエンテーリングをやめた
勝ちたい欲が過剰になりす
オリエンテーリングを辞めて気づいたこと
しかし、オリエンテーリングを辞めて2ヶ月くらい。何か生活が寂
楽しむことと勝つことの両立のために今私がしていること
この2つを両立するために何をしたらいいか。ここまで答えを引っ張っておきながら申し訳ないのですが正解
最後に
長々と書いてしまいましたが、「勝ちたいならまず競技そのものと向き合い楽しむ」ということ
レという特別な場所が用意されている学生時代は本