こんにちは。アドベントカレンダー20日目を担当いたします、東北大OLC3年目の高橋ひなのと申します。正直、特別オリエンが速いわけでも顔が広いわけでもないので、僭越ながら自己紹介から始めさせていただきます。
自己紹介
東北大2015年度入学。伊佐野はる香、臼井沙耶香、髙橋友理奈という走力おばけ同期に囲まれ、日々刺激を受けながらトレやオリエンをしています。実績と言えるのはJWOC2017出場くらいです。今年度の東北大大会では同期の井上雄斗、加藤悠太とともに作図者を務めました。将来は地図制作や大会運営で生計を立てたいと考えていたりします。
本題
さて、ノリで「書きます!」と言ってしまったものの、何を期待されているのかわからない…。何を書こうか…。ということで、思いつく限りの選択肢でツイッターアンケートをとりました。
はい。ということで、テーマはマスコットキャラクターの描き方です。アイディアを出すところからOCADで作図するときのコツまで。拙い文章ではありますがお付き合いいただけると幸いです。
過去作品
まず、私がこれまでに描いたマスコットキャラクターを紹介しようと思います。
その①
1年生練習会2015マスコットキャラクター:アオバク(テレイン:青葉の森)
東北大OLCでは、毎年11月頃に1年生が初めて開く練習会があります。そのとき地図に入れたものです。当時の私はOCADでコースを組むことしかできず、マスコットはJPEGデータで無理矢理入れました。(後日当時4年目の阿部稜さんがOCADデータ化してくれました。)
その②
緑の生命(2016年版)マスコットキャラクター:獺祭くん
東北大川内(カワウチ)キャンパスのキャラクターです。1年目の2月頃描きました。当時4年目だった宮西優太郎さんに「川内のマスコット描いて!2週間くらいで!できれば全部面状記号で!」と言われ、当時3年目の橋本航汰さんが部誌に載せていたOCAD講座を読みながら、初めてOCADで絵を描きました。無茶ぶりはときに人を成長させるらしいです。
その③
第39回東北大大会マスコットキャラクター:青葉嬢(テレイン:青葉の森)
実は1年練のときの副産物です。兜に尾根・沢をデザインしました。ちょっと色数が多すぎてうるさくなってしまっています。
その④
第40回東北大大会マスコットキャラクター:サイカチグマ(テレイン:サイカチ沼)
テレイン名から発想しましたが、実際熊がよく出るテレインでもあります。サイカチ沼は釣り人が多いので釣り竿を持たせ、釣り糸で「40」の文字を作りました(無理矢理)。
こんな感じで、約2年半で4体のマスコットを作りました。今回はまた新しいマスコットを作っていこうと思います。お題は、これから私が個人的に調査する予定の「長命館(チョウメイタテ)公園」(仙台市泉区)にしました。
アイディアを出す
まず、どんなマスコットにするかテレイン名から連想します。今回であれば「長命館公園」。長命…チョウメイ…チョウ…メイ…。長命という字面的に、長生きする動物なんか良いかも知れません。鶴とか亀とか。しかし私の脳内には「チョウ(蝶)の翅が生えたメーメー(羊)」とかいうとんでもないキメラがよぎってしまい、インパクト強すぎて離れてくれませんでした。ので、今回はなんかキモそうなそいつをマスコットにすることにします。命名「ちょうメェ~くん」です。史上最高にダサい。
テレイン内に目立つ特徴物があればそれをモチーフにマスコットを作るのも良いですよね。いつかの東大OLK大会の「時をかける人特くん」とか好きです。
下書きする
いきなりOCADで描き始めるのも難しいので、スマホアプリかなんかで適当に下書きをつくります。
こんな。まあコンパスとフラッグはモチーフとして入れたいなあという感じです。こいつを下絵地図に入れて作図をしていきます。
留意点
Empty Symbol Set(自分で一から色とか記号とかを作って使うやつ)を使います。ちなみにOCAD9を使っています。
こだわりたいのは、
- 面状記号オンリーで描く
- 同じ色を二層以上で使わない(伝わるだろうか…)
の二点です。
面状記号オンリーで描くのは、線状記号は拡大縮小しても太さが変わらず、潰れてしまったりバランスが崩れてしまったりするからです。
同じ色を二層以上で使わないのは、後で面倒なことになるのを避けるためです。黒の上に白を重ね、更にその上に黒を乗せる場合、カラーテーブルに黒が2回、記号欄にも黒の面状記号が2つ並ぶことになります。ややこしいし、後で色を変えたりするときに非常に面倒です。白の上に黒を乗せるのではなく、白を穴あけして下の黒を見せるようにすれば層を増やすことなく表現できます。
作図
まずマスコット全体を塗ります。これが一番下の層です。ドラフトモードでなぞりながら、たまに下絵を非表示にしてバランスなどを確かめます。
次に、面積の大きいモフモフの部分を塗っていきます。「塗り/境界線の描画」を使って、黒の面を赤の面で上から塗ります。「記号の複製」みたいにずれないので便利です。ちなみに線を線で塗ることも可能です。(これは宮西さんが発見しました。)
モフモフを削っていきます。下に他の色を入れそうなところは全部開けておきます。フラッグと翅の模様は一番上の層で入れる気がするので、フラッグのところはとりあえずそのままにしました。
こんな感じで繰り返します。
それっぽくなってきた。
面のハッチ表示にするとこんな感じ。後から穴あけしたりしないところはある程度大雑把にやってます。
穴あけ。ちゃんと一番下の黒が見えます。
フラッグと翅の模様(コンパスの針)を入れました。数値モードで描くとラクです。ドラフトモードでも見やすそうな色を使って描いていたので、ノーマルモードで見るとかなり毒々しいです。
あとは色を調整するだけです。できるだけ色数は抑えて、うるさくならないようにします。彩度も抑えめの方が良いと思います。
完成。長命館公園は桜の名所なのでモフモフを桜色にしました。
カラーテーブルはこんな感じ。角も最終的にオレンジにしてしまったのでオレンジが2層ありますがまあこれは仕方ないですね。
はい。以上でマスコットキャラクターの描き方は終わりです。長々とお付き合いいただきありがとうございました。OCADの基本的な使い方からちゃんと書くと思っていた方はごめんなさい。詳しい方に聞いてください。
色々と試行錯誤しながらOCADを使っていますが、まだまだ未知の存在ですね。もっと良い方法がある!とかあれば、ぜひ教えていただきたいです。
それでは、皆様よい年末年始をお過ごしください。