オリエンティア Advent Calendar

オリエンテーリングを語ろう。

オリエンテーリングのトラブルマニュアル、学生大会の魅力

こんにちは、advent calendarの12月23日を担当させていただく前野と申します。

書く内容としては、

オリエンテーリングのトラブルマニュアル

学生大会の魅力(+おまけ)

の2本立てです。そんなに内容は濃くないです。

 

 自己紹介

多分僕のことを知っている人はほとんどいないんじゃないかなあと思うので、とりあえず自己紹介をします。

名古屋大学の3年です。競技成績としてはパッとするものがありません、マジで。ここに記事を投稿する人の大した成績じゃないってのは大体嘘みたいなもんですが、僕はホントのやつです。この前のICSLでは、両方セレクション次点の繰上りで何とか出場して、どちらも30位台というコメントに困りすぎる順位でした。

明日24日に控えるミドルセレも、某予想順位によると通過次点で、謎の圧力を感じます。推薦結果待ちの胃腸を考えると順位で通過したいものです…。

 その他の経験としては、大会運営では名椙大会の実行委員長と、技術局レース(公開練習会みたいなもの?)の競技責任者ぐらいです。あと名古屋市内の公園の地図を作ったり、大学のキャンパス地図を拡大調査したりと地図調査。今は名大の主将をやっていて、その過程でadvent calendarに記事を投稿することを思いつきました。

 

第一部:オリエンテーリングって危なくね…?

というのも、部内で必要性を感じた時にOCADだったり練習会だったり、色々なマニュアルを作ってました。何でもかんでもマニュアル化すればいいというものでもないんですけどね…。

で、今年の夏だったり秋だったりに割と大きなトラブルが起きて、これはまずいぞと感じました。なんか皆危険意識なさすぎじゃね…?と。これを受けて、トラブル対応マニュアルなるものを作ることにしました。またか。多分名椙生は僕のことを狂ったようにマニュアルを書き続けるやべーやつと思っていることでしょう。

作ったのちに、外部に公開することを勧められたので、今回こうしてadvent calendarを通して外部の方々に公開する、というのがいきさつです。

 

マニュアルの現物がこちら。

www.dropbox.com

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何かコメントがあれば気軽に連絡してください。加筆・修正も気が向いたときにまとめてやるので、その辺も。

マニュアル内で触れていますが、このマニュアルを作る際に多数の資料を参考にさせていただきました。重ねてお礼申し上げます。また、添削してくださった仁多見さん、とても助かりました。ありがとうございました。

で、以下に僕が思ったことをテキトーに書いておきます。テキトーーに読んでもらえればと思います。マニュアルは真剣に読んでください。ぜひ!!

 

 

皆さんオリエンテーリングを普通にやっていると思いますが、その危険だったり、危険への対処法について考えたことはありますか?遭難した時の捜索や、起こり得る怪我とその応急処置とか。

特に大学クラブでは、新人生だったりクレイジーな上級生だったり、どっちが北でどっちが南かわからないまま走り回る人がいるはずです。八ヶ岳のインカレロングFクラスでゴルフ場にたどり着いたり、菅沼守義でF1サーキットっぽいものを見たり、岡崎中央総合公園で逆整地したまま1km走り続け、岡崎の市街地を見て気づいたり…。とにかく信じられないマップアウトの仕方をするものです。そんな新入生やクレイジーな上級生の遭難を防ぐにはどうしたらいいのか…。また、遭難した時にどうやって捜索したらいいのか…。

怪我とか熱中症とかも同様です。巴山の激斜を下るときとか、鳥追窪の亀裂を超えるときとか、転んだ拍子に頭を打ったり骨折したりって考えちゃうことありますよね…。体感ですが、これまでオリエンしてきて見てきた傷病者の多くは新入生だったり、たまーに部活に顔出す人のような気がします。

 何が大変かって、そんな新入生やレアキャラに事前に防ぐ方法だったり応急処置法を教えようとしても聞く耳を持たない、聞いたとしてもすぐ忘れてしまう、ということなんです。大学クラブに所属している以上、上級生の人たちはその辺をちゃんと知っておき、進んで動けるようになっておく必要があるのではないでしょうか。

 

とは言うものの、全部の内容を覚える必要は正直無いと思います。部の資材の中に入れておいて、必要に応じて読むぐらいでもいいのかと。

ただし、認識しておいてほしいのは、大きなけがだったり重度な熱中症だったり、救急車で運ばれるような、時には命にかかわるような事故がいつでも起こり得る、ということです。もしもそんな大きな事故が起きれば、本人やその周りの人はもちろんですが、オリエンテーリング界やクラブ全体も大きなダメージを受けるのではないでしょうか。オリエンテーリングではありませんが、ちょうど今年の秋にトレイルランナーが崖から落ち、命を落としてしまうという事故が起きました。この事故に関する記事を読むと、コメント欄に『危険なスポーツ、やめさせるべき』というようなコメントが見受けられます。特に地域や世間からの評価が競技ができるかどうかに直結しているオリエンテーリングだからこそ、イメージは大事です。

勿論、自己責任という趣旨のコメントもありますが。それならなおさら意識をしないといけませんね。

ということで、部活やクラブ内の上級生はもちろんですが、競技に参加する全員がその危険性を認識しておいてほしいなあと思います。できれば新歓期とかは講習会的なのを開くといいのではないでしょうか。

ただ、あんまりきつく言いすぎると新入生がビビりすぎて入部しない、とかになりそうなのでその辺はテキトーに。

 

あと、このマニュアルを作っているときに思ったこと。時々誰かがtwitterとかで言ってるのを見ますが、各クラブで起きた渉外問題の例とかを共有するシステムがあればいいなあと思いました。

 

 

第2部:学生大会の魅力

先ほどまでとは全然違う記事です。なんか書きたいなあと思ったので書きます。初めに言っておきますが、全部僕の主観です!!

 

僕は自己紹介で言った通り、名椙大会の実行委員長をしていました。運営をする前に、『地域クラブやプロ運営がある中で、学生大会が勝っている点ってなんだ?』と考えました。

プロだったり地域クラブの運営ってのは、やっぱりすごいです。地図製作はプロによるもので、競技中に惚れ惚れするような精度。コースに関してもしっかりコントロールされたもので、競技性が確保されています。計センも熟練者がやっていて、あまり詰まっているとことに出くわすことは有りません。『オリエンテーリング』という競技そのものに焦点を当てれば、初体験の多い学生大会ではこの洗練された競技性にはなかなか太刀打ちできるものではないでしょう。やっぱり経験は非常に大きなものです。

 

しかし、実際僕が学生大会に参加した時にはどこか地域クラブやプロによる運営とは違う魅力を感じます。抽象的ですが、大会を通して感じるあたたかさだったり、驚きだったり。実際、学生大会大好きです。

 

じゃあ、学生大会の魅力はどこから生まれるのか。僕が思う答えがこれです。

 

➀運営者の人数

例えばですが今年の名椙大会では60人を超える人たちが運営に携わっていました。勿論、責任者のような人もいれば当日だけ運営するお手伝いだけ、のような人もいますが。

人数はバカにならなくて、普通の大会だと看板をドカーンと設置して済ませてしまうようなところや、無機質にペットボトルとコップがあるだけの給水所で、学生大会では役員が笑顔で対応してくれる…。よく言われてますが、東大OLK大会のスタート地区での声かけは圧巻ですね。学生大会に参加するとなんとなーく『あったけぇ…』って感じるのはそういうところなんですかね?

あと、単純に人数が多いと人海戦術的な感じで規模の大きな大会にしやすいですね。

 

➁運営にかける時間

社会人の人たちは休みが週末だけですが、学生は全休があったり、一部のオリエンバカはオリエンのために自主全休を作ることだって可能です。そんなことしなくても、学生には夏休みがありますし、授業が午前だけの日があります。ってことで、時間は無限にあるんです。

週末は普通にオリエンしながら運営を進めていくことも可能でしょう。

時間の量で大きく変わってくるなーと思うのは渉外です。ほかの大会の事情をあんまり知らないのですが、時間があれば実際に現地に出向いて渉外活動ができます。丁寧な渉外は大会成功に直結しますから、ハイパー大事です。協賛企業の量も増え、大会が華々しくもなりますね。

 

③若さ

若さの何がすごいかって、新しいことを吸収していくところ、そして色々なことにチャレンジしていくところです。東大OLK大会ではroute gadgetだったりナビゲーションチャレンジクラスだったり。次回はWREにもなるようで、とにかく感心します。京大京女は全日本ミドルを開催してますし、他にも関東の大学ではルート解説を行ったり、たくさんの協賛を取って入賞賞品にはその協賛品を使ったり。今年の新潟大学なんかは集落スプリントにスキー場ミドル、更には前夜祭と、何もかもが魅力的でした。最近だと、初心者体験会に力を入れている大会もあって、なるほどそう来たか…となりました。あと、KOLC大会の動画は感動しました。すごい。

 

色々言いましたが、僕が思うに学生大会は『オリエンテーリングをする場』としてより良いものを作っていくだけでなく、『大会そのもの』をより良いものにするよう動いている点が魅力なんだろうなと思います。

 

僕のadvent calendarの記事は以上です。構成めちゃくちゃな駄文に付き合ってくださってありがとうございました!

 

おまけ(名椙大会の宣伝)

まだ日程しか出ていませんが、ほんのちょっとだけ、言える範囲で名椙大会の宣伝をさせていただきます!

最近の名椙大会は、『三河地区』で、『ロング』と『リレー』で、よく「毎年同じじゃん!またかよ!」って声を耳にします。

が、次回第12回名椙大会の大会スローガンは『新しい名椙大会』です。詳しくは2月ごろ公開の要項にてお伝えできるかと。学生大会の魅力が詰まった大会になると思います!

第11回までの長い潜伏期間を経て進化した名椙大会をお楽しみに!!

日程は9月1,2日(土、日)です!メモしましょう!