オリエンティア Advent Calendar

オリエンテーリングを語ろう。

Club阿闍梨と私

こちらは オリエンティアAdvent Calendar 2019 13日目の記事です。

※他の記事はこちらからどうぞ。どれも読みごたえがありますよ!

adventar.org

 

はじめに

昨年のClub阿闍梨忘年会にゲストとしてやってきた田中基成君に誘われて、オリエンティアAdvent Calendarに寄稿することになった木村晴彦です。オリエンテーリングをはじめてまだ日の浅い私に何が書けるのかと考えましたが、せっかくの機会なので私が参加しているClub阿闍梨について、いちメンバーの視点からお話ししたいと思います。

 

Club阿闍梨とは

ひとことで言えば、ナビゲーション好きな大人の集まりです。TEAM阿闍梨主催のチャレンジナビゲーションというイベント参加者を対象に2013年からメンバーを募っています。今年7月時点でメンバーは82名、改めて調べてみると結構な大所帯でした。 

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Club阿闍梨の仲間たち

学生時代からのオリエンテーリング経験者はごく少数で、その多くは大人になってから地図読みを始めています。メンバーにこれまでの経験を聞くと、マラソントレイルランニング、登山、アドベンチャーレース、ロゲイニング、街歩きと多岐にわたるのも特徴です。

 

ちなみに私は2016年のOMM LITEに参加した際、白馬岩岳ゲレンデでの藪漕ぎ後に狙ったフラッグがそこにあるという快感に心奪われ、さらなるナビゲーションスキル向上を目指すべくその門を叩きました。

※この動画は2019年のものですが、OMM LITEの楽しい雰囲気が伝わると思います。


OMM LITE:BIKE HAKUBA,OTARI 2019 Trailer

 

活動内容

メンバーの多くはオリエンテーリングをはじめとするナビゲーションスポーツを選手として楽しんでいます。しかしながらその活動はレース参加だけにはとどまりません。ここからはそんなClub阿闍梨の活動を紹介していきたいと思います。仲間内では「部活動」と呼んでいます。

 

 「TEAM阿闍梨主催大会・イベントの運営スタッフ」

OMO(奥武蔵マウンテンオリエンテーリング)や古地図ロゲイニングなどのTEAM阿闍梨主催大会やイベントの運営スタッフとして活動しています。選手として大会に参加しながらスタッフとして活動する方も多いです。TEAM阿闍梨による少数精鋭の大会運営に少しでも貢献できていればいいなと思います。

www.teamajari.com

 

「練習会・合宿」

TEAM阿闍梨メンバーの指導のもと、ナビゲーションの練習だけでなく、設置・撤収の練習もおこなっています。夏と冬には静岡オリエンテーリングクラブさんの練習会に混ぜてもらって、普段なかなか出来ない森の中でのオリエンテーリングメンバーのレベルに合わせてみっちり練習しています。今年の夏は勢子辻と村山口のテレインを使って一泊二日の合宿をおこないました。

 

阿闍梨CUP」

その年のクラブ内の帝王・女王を決めるイベントです。指定された大会の順位によってその座を競います。毎年名勝負が繰り広げられていますが、テッペンをとるには相応の走力とナビゲーション力の両方が求められます。ちなみに私は今年、帝王の部で4位でした。一番上を目指すにはもうひと頑張りが必要ですね。

 

オリエンテーリング大会主催」

2018年には都立赤塚公園でパークO(公園でおこなうオリエンテーリング)大会を主催しました。大会運営経験のあるメンバーに教わりながら、クラブメンバーが力を合わせて準備そして当日の大会運営をおこないました。なにしろ運営初心者の私が運営責任者を任されるような状況だったので、準備段階からいろいろと大変なこともありましたが、今となってはいい思い出です。それ以降大会に参加するときは運営者の皆さんへの感謝の気持ちを忘れないようにしています。

 

ロゲイニング大会主催」

メンバーが各々のゆかりの地でロゲイニング大会を企画・開催しています。外部からの参加者を募る場合もあれば、メンバーのみで実施する場合もあります。私も今年「横浜つづきロゲイニング」と銘打って横浜市都筑区を舞台に小規模な大会を主催しました。次回は外部からの参加者も募って開催すべく準備をすすめております。ご都合あえば是非ご参加ください

 

「OCAD勉強会」

自分でOマップ(オリエンテーリング用地図)を作ることができたら楽しいよね。ということで始まった活動です。TEAM阿闍梨メンバーを講師に迎え、OCAD(オリエンテーリング用地図作成ソフト)の操作方法やコース設定についてイチから学びました。まだ基本的な操作しかできませんが、先ほど紹介したロゲイニング大会の地図もなんとか自分で作ることができるようになりました。OCAD、奥が深いです。

 

「分水学会」

玉川上水とそこから設けられた33の分水について学ぶ活動です。もちろん地図とコンパスを持って自分の足で現地を巡ります。学会と名乗るだけあって参加者は活動中どこかで上水や分水に関する豆知識を発表しなければなりません。また学会に参加するためにはまず玉川上水(約43キロ)の踏破が求められます。これには「ナビゲーション力だけではなくきちんと体力をつけることも大切」というTEAM阿闍梨メンバーからのメッセージが隠されているのです。

 

この他にも、本国UKのOMM出場を目指した勉強会や、地図を片手に萌え地形を巡る街歩き、基準点カードやマンホールカードの収集、正月の七福神巡り、地図を肴にした(ここ重要)飲み会など、ナビゲーションをキーワードにいろいろな活動をおこなっています。海外在住のメンバーからその国のオリエンテーリング事情を聞くこともあります。

 

いずれにせよ、メンバーそれぞれが何かを始めたいと思ったら自発的にアクションを起こしていく感じが私には心地よいです。ゆえに大人の集まりなのです。

 

ナヴィゲーションインストラクター

クラブには、地図読みの楽しさを伝え、アウトドアの安全に貢献する「JOAナヴィゲーションインストラクター」の資格をもったメンバーが何人かいます。TEAM阿闍梨主催イベントのお手伝いするときに役立つと思い、私も今年この資格を取得しました。 
www.orienteering.or.jp

実際に講師のアシスタントという立場でナビゲーション講習会に参加して改めて感じるのは、人に教えることを通じて自分の理解もさらに深まるということです。まぁこれはナビゲーションスキルに限った話ではありませんけどね。 

 

阿闍梨シャツ

そんなClub阿闍梨メンバーを見分ける簡単な方法のひとつは阿闍梨シャツです。遠目には白地にオレンジの水玉模様に見えますがよく見るとすべてコンパス柄なのです。ちなみにこのデザイン、自転車ロードレースのツール・ド・フランスで「山岳賞」受賞者に与えられる、白地に赤の水玉ジャージをもじってうまれたそうです。オリエンテーリング大会会場などで見かけたときは気軽に声を掛けてください! 

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阿闍梨シャツ

 

さいごに

「ナビゲーション好きな大人の集まり」Club阿闍梨。私自身はまだ3年程度のお付き合いですが、これまでの活動を通じていろいろな意味で自分の世界が広がったと感じています。大人になってからこういう機会を得られることはとても貴重だと思うので、これからもClub阿闍梨で仲間たちと過ごす時間を大切にしていきたいです。 

www.teamajari.com

 

了)