オリエンティア Advent Calendar

オリエンテーリングを語ろう。

インドアO ~WOCよりも難しいコース?~

WOCのスプリントリレーが行われる傍ら、WOC会場からわずか数分の場所で、それ以上の難易度のコースがあった???

 

advent calendarも折り返し地点を越えましたね。14日目を担当します、吉澤です。
今年はインターハイのアシスタントイベントアドバイザーを務めました。また、関東のセレは全て運営、5月のKOLC大会も含めて、今年の大会運営は5回を数えました。

今年の主な出来事としては、大学を卒業して、京葉OLに入りました。「けいおう」と「けいよう」と一文字違いなんですよね、よく間違えられること。

社会人になっても(というか社会人クラブに入ったからという理由も大きい?)、オリエンで交流する人は増える一方で、すごい楽しいです。

WOC観戦と併設大会
そんな中で私が今年行ってきたのがWOC(世界選手権)です。当然、選手としては走ってませんが観光を兼ねて観戦しに行きました。(ちなみに報告書の写真には一緒に写ってました笑)

私がWOC観戦を決めた理由は簡単に言うと有給が被ってたからです。1週間お盆と被らない時期に有給で夏休みを取得しました。最初は北海道にでも行こうと思ってたのですが、.comを開いてみると「WOC」の文字が。

なんとなく、Twitterで呟いてみるとKOLCの後輩である北川氏からお誘いがあったので、調べてみると飛行機往復17万!なかなか厳しいなと思ったのですが、そこは社会人になりたてで金銭感覚が麻痺した人。いけるなとノリで行くことを決意したのでした。それにしてもいい後輩を持ちましたね。

 

WOCには併設大会があります。今回はLATVIA orienteering weekみたいな名前でした。今年はWOC1日目はスプリント予選決勝(併設はスプリント予選と同じテレイン)、2日目はスプリントリレー(併設はロング競技)が行われました。

 

インドアO

そんな2日目。併設大会のロングで11km走った後に向かったのは…indoor orienteering、通称インドアOです。インドアOってなんだよ?っていう方、インドアOは文字通り、建物の内部などを使ってオリエンするものです。この競技の特徴として、フロアの移動があります。(今年の都庁スプリントみたいな感じです)

 

私が想像していた(というか唯一知っていた事例の)インドアOはスウェーデンの小学校で行われてたものでした。その地図を見る限り、フロアの移動がある点が普段のオリエンと異なるため難しく感じました。しかし距離も短く10分もあれば完走できそうなものでした。

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さて、今回のインドアOの舞台は???

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じゃじゃーん!でかい!

これ、なんとラトビア国会図書館です。不思議な形をしています。こんなところでできるのに何と参加費無料でした。あと今回の大会は大会名からすると、非公式ながら世界選手権だったらしいです。

さてこの建物の構造覚えておいてください。後ほど、この構造に苦しめられることになります。

 

(余談ですが、皆さんは日本の国会図書館行かれたことありますか?永田町にあるのですが、漫画・雑誌を含めてあらゆる書籍が読み放題です。超おすすめなので行ったことない人は是非!)

 

えげつないコース

さて、国会図書館の中に入り、インドアOをスタートします。

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図を見ると「12階まであるのか、エグいな」という感想。スタート→1→2→3番まではコーンで区切られた迷路状の空間を辿るものでした。「なるほど、こういう感じか。地図読めてないとミスタイム出るな。」くらいに思ってました。しかし、次のレッグ3→4でそんな想像は無と帰します。

「あれ、これ辿り着けなくね?」
フロアだけ見ると、同じフロアの移動なのですが、どうもルートが思いつきません。


とりあえず、進んでみたら何とかなるかなと思っても当然うまくいきません。


分からなすぎて図書館の椅子に座ってプランを始めました。留年大会2017実行委員長の「たまには腰掛けてみよう」という言葉を思い出したのでしょうか。しかしやっぱり思いつきません。

全く思いつかないので、人についていって、なんとかしようかと思いましたが、周りも全くうまくいっていないようです。

気がつくと開始から20分が過ぎていました。コントロールは16まであります。普段のオリエンとはまた違った絶望感です。

周りでは通行不可のテープをまたいで、諦めてフィニッシュする人もちらほら。

 

さて、皆さんはルートがお分かりになられたでしょうか?(読み進めると正解がでてきます。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、12階まで上がり、地下1階まで下がるルートが答えです(詳しくは後述のルート図で)。エレベーターやエスカレーターは使えず、50mくらいのアップがあります。


 

完走したOLKの佐藤さんがルート図を描いてくれました。

え、なんで私が書かないかって?

それはこんな成績だったからです。

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そうです。3→4で40分以上費やした上に完走すらできなかったんですね。佐藤さん本当にありがとうございます。

 

ところでなぜこのレッグがこんなにも難しく感じるのか考えてみました

①同じフロアの移動なのに12階まで行くという発想が普通じゃない

②12Fまで行くのが浮かんだとしても、体力的な負担が半端ないので、実行したくない

③先述の構造のため、階段などが別のフロアでどこにあるのか考えるのが難しい

④そもそもルートが1つしかない(多分)

こんなところでしょうかね。

 

 

ルート図

~4番

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~8番

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↓9ポ以降 

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昨日なんとこの大会の動画を見つけてしまいました!

インドアOの雰囲気と絶望感を味わえるので是非見てみてください。動画撮影者はおよそ80分で完走しています。

https://youtu.be/SZyXGqfsoUs

 

日本でインドアOの大会は聞いたことがありませんが、とても面白い競技だと思いました。パズルや迷路が得意な方にも向いてそうです。ルートを思いつくところにも軸を置けるというのは、普通のオリエンとはちょっと違った面白さがあります。

 

ちなみにもう1コース用意されていたというドSっぷり。こちらも是非完走目指して読んでみてください。

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 最後までお読みいただきありがとうございました。