オリエンティア Advent Calendar

オリエンテーリングを語ろう。

AsJYOC体験記

はじめまして、こんにちは。主催者側から声をかけて頂きAdvent Calendarを書かせていただくことになりました。東大OLK所属、実践女子大学2年の阿部悠と申します。


私は、AsJYOC2019に感想について書きたいと思います。


8/28スプリント 

スプリントでは通るべき道を見つけることができず行き過ぎてしまったり、ハッチを切ってしまったりしたことで散々な結果となってしまいました。また、ゴルフ場は波のようなアップダウンがあり、体力が削られてしまい思うように走ることが出来ませんでした。しかし、人工特徴物が浮き輪のイルカわシャチだったり、人工柵が設けられていたりと思うようには行かなかったけれどとても楽しかったです。


立食パーティー

夜は立食パーティーをして、ナイトアクティビティをしました。立食パーティーでは、美味しいものを食べて、海外オリエンティアと話をすることができて良かったです。


ナイトアクティビティ

ナイトアクティビティは10人くらいチームになり、各ポストにある情報を集めて正解にたどり着くゲームになっていました。チーム内でまわるポストを振り分け、集めて終わったら集合し、みんなで頑張って答えを出そうとしましたが全く分からず時間内に正解にたどり着くことは出来ませんでした。それでも、海外オリエンティアの子達と苦手な英語で何とか伝えたいことを伝えたり、上手く通じなくても協力できたことに喜びを感じ、楽しかったです。

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8/29レストデー

午前はほうとう作りを体験し、午後はハイジの村とまきば牧場に分かれてレストデーを楽しみました。午前のほうとう作りでは班に分かれて野菜を切ったり、麺を伸ばしたりなどの作業をみんなで交代しながら作りました。麺を伸ばす作業が新鮮だったのか、海外オリエンティアの人達は友達と目を合わせながらニコニコと楽しそうにしているのを見てとてもほっこりしました。

私はハイジの村の方に行きました。信玄餅のソフトクリームを食べたり、(遊具で遊んだり)、咲いている花を見たりしました。また、ハイジの物語はクララが立ったシーンしか知らなかったのですがハイジのテーマ館でアルプスの少女ハイジの物語を一通り知ることが出来ました。

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作ったほうとう

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遊具で遊ぶ瑞穂さん


8/30スプリントリレー

私は日本代表の2軍の1走として走りました。リレー前日までは1軍になれなかった悔しさとあまり経験をしたことがない1走になってしまった不安とマススタートへの緊張感で気持ちの大渋滞がおき落ち着きませんでした。でも、何も特別なことはしなくてもよくて、いつも通りやればいいんだよと言われて、気持ちがごちゃごちゃとしていてレースに対して何も考えられていない状態から自分がリレーでいつも通りのオリエンテーリングをするにはどうすればいいのだろうとレースについて考える余裕ができました。それがあってリレー本番では緊張はしていましたが大きなミスをすることなく落ち着いてレースができたのだと思います。レース中では違うクラスの人達も走っていたので今自分がどのくらいの順位なのかは分からず、自分の前には何人か人が走っていたので自分は後ろの方にいるのかもしれないと頭の中でよぎりました。もう前の人から離れないように、離されないようにという気持ちで走り、ラスポ辺りでは抜かす、抜かされないぞ!という一心でゴールまで走りました。ゴール後に自分が2位で帰ってきたことを知り、安堵しました。リレーではチーム一丸となってレースに臨めて良かったです。


8/31ミドルディスタンス

ミドルのテレインは難しく、直進もしっかりと当てないと上手くいかないと聞いていたので直進が下手な私は物凄く焦っていました。大会では直進があたっていましたが普段の私のオリエンテーリングでは全く当たらず、1年生の頃の直進は45度近く別の方向にいってしまうくらいに下手でした。

でも、どうして直進が上手くいったのか自分なりに考えてまとめてみました。(普段、多くのオリエンティアの方が意識していることばかりだと思います)


"普段していた直進"

・コンパスを目的地に合わせてコンパスの針だけを磁北線に合わせる(現在地と目的地を結ぶ線に合わせるようにコンパスを置いていた。)

・ルックアップをして目の前に見えた木を目印にして走る。

・目印の木に着いたらまたコンパスを見る。(この時大体コンパスと地図がズレている)

・なので、またコンパスを目的地に合わせて針を磁北線に合わせる。

普段はこの動作を繰り返して直進をしていました。


"大会でした直進"

・コンパスを目的地に合わせ、リングを回してリングにある線と磁北線を合わせてから針を合わせる。

・ルックアップをして目の前に見えた木を目印にして走る。

・目印の木に着いたらリング内の線と針を合わせる。

大会ではこの動作を繰り返して直進をしました。


"大会でやった直進で良くなったところ"

・コンパスと目的地に合わせる動作がなくなった。

・現在地と目的地を結ぶ直線にコンパスを置く必要がなくなった。

・コンパスに隠れていたところが見えるようになった。

・拾える地形が多くなった。

・現在地が特定しやすくなった。


"直進で意識したこと"

・下るのか登るのかを確認する。

・沢や尾根の地形を確認する。

・目の前にどのような地形が見えてくるのか想像する。

・沢や尾根を切る時はコンパスをする回数を増やす。


エイミングオフをしつつ大会でやった直進の動作と直進で意識するところを気をつけたことで上手くいったのだと思います。また、現ロスをしてしまったら焦ってしまいリロケができずテレインを彷徨うだろうと思い、これを大会ではしてはいけないと思い直進は外さないと強い意志を持ったことで集中力が高まったことも直進が上手くいった要因だと思います。

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表彰式・バンケット

表彰の後1~3位の人達で写真をとる時に台北のオフィシャルさんに大きな声で「small、small!」と言われたのがとても印象に残っています。

バンケットでは最後の方でミニレクリエーションがあってお題にそって他国のオリエンティアと写真を撮り交流する時間がありました。

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イラストの女の子とツーショットを撮る金子さん


余談①

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余談①

8/10〜8/15→調査

8/16→10:00~22:45バイト、休憩時間は1時間未満

8/17→オリエンテーリング@赤城

8/18→スタジアムスプリント@新潟

8/19〜8/22→調査

8/23→ユニバーサルスタジオジャパン

8/24→大阪観光

栃木→東京→群馬→新潟→東京→栃木→東京→大阪→和歌山→大坂→静岡→山梨

このスケジュールをこなしたことにより、AsJYOCのトレキャン前日の夜には熱を出しました。トレキャン前日は午前中にオリエンテーリングをしましたが流石に熱が下がっていなかったので午後は部屋で寝るはめになってしまいました。2日目からはトレキャンに参加することができましたが、2週間以上夜中に咳が止まりませんでした。体調管理とスケジュール管理は無理をしない程度に行わなければいけないと思いました。


余談②

ミドルディスタンスの日に家族が応援をしに来てくれました。その時に結果を出せたことにより今までオリエンテーリングに興味を持っていなかった家族でしたが少し興味を持ってくれるようになりました。それまでは、毎週オリエンテーリングをしに行くことに否定的でしたが、日本代表に選ばれたことやこの大会を機に好きなことなら頑張りなと言ってくれるまでになりました。また、特に影響を受けたのが妹で大会帰りの車の中で「私もオリエンテーリングがしたい!」と言ってくれました。このことがアジアチャンプになって1番嬉しかったことで、アジアチャンプになれて心から良かったと思えた瞬間でした。