オリエンティア Advent Calendar

オリエンテーリングを語ろう。

私とオリエンテーリング。 ~私がサークルを辞めることができなかった理由~

はじめまして。
東大OLK41期、入間市OLC所属、立教大学3年の佐藤加奈と申します。

普段は「さかな」と呼ばれているので本名知らない人いるのではないでしょうか。

 

執筆依頼があって投稿させていただいているのですが、それまではオリエンテーリングのadvent calenderがあることが知りませんでした。

テーマは執筆依頼のきっかけになった宮川さほさんリクエストで、「普通の女子大生が何をおもってオリエンテーリングをしているのか」を基盤にいろいろ書きます。

他の執筆者の方に比べ、選手権クラス経験ゼロです。お前誰だよ感が強いと思います。

しかし、この強みを活かし、他の方とは一味違った記事ができると思うのでお時間があれば最後まで読んでいただければ幸いです。

※「選手権」「トレ」などの言葉が出てきません

 

もくじ

序章:オリエンテーリングとの出会い

私がサークルを辞めることができなかった理由

終章:私がサークルを辞められない理由

オリエンテーリングの変なところと私のぼやき。

 

 

序章:オリエンテーリングとの出会い

いろいろなサークルで迷いました。

新歓期間にたくさん参加した人が入れる抽選方式だったり、飲みサーだったり、他キャンパスという壁ができてしまったり、オリエンテーションに参加してて連絡とれなかっただけなのに食事会に行けなくなったり。

オリエンテーリングは入りたいサークルの選択肢の中では希望順位が一番低く、とりあえず体験に行くだけ行こうというくらいのモチベーションでした。
新歓の謳い文句の「自然の中を走れる」と聞いて楽しそうと思ったことと、走るのは好きで。

(運動歴:水泳6年間。中学剣道部。陸上部がないので駅伝の選抜チームで出場。長距離は学年で3番目くらいに速かった。)

 

[新歓の印象]

オリエンテーリングよくわからなかったけど、森の中楽しかった。

東大生が多いと聞いていたが、チェックシャツ•ジーンズ•メガネ•コミュ障だけじゃないことを知って驚いた。いろんな人としゃべれて楽しかった。

OLKの人たちの第一印象は立教のウェイサーと比べてすごく居心地が良くて、面白い人たちがいっぱいいて、人がいい人が多かった。先輩たちが優しかった。



そんなこんなで、選択肢一つしかないので不戦勝状態でOLK入ってしまいました。

私がサークルを辞められなかった理由、1つ目:コンパスを購入する

サークルに入ってからは大学とバイトで忙しく、ほとんど練習行かない日々を過ごしてました。

それでも、参加頻度が低いにもかかわらず、参加したときには名前をよんで駆け寄ってくれたり、しゃべり書けてくれたり、自分のことを覚えてくれていることにうれしさを感じていました。

(なんで覚えているんですかと何人かに聞いたことがありますが、「顔とキャラが濃いから」という回答しか得られなかった覚えがあります。)


ある時、インカレ誘われて費用高いなと思いつつ、「インカレはお祭りみたいで楽しいよ」という言葉に惹かれ、適当に参加しますと返事した。
このとき、新歓期間以外の練習会参加数は一回か二回。しかも、ランオブ付きでしかフォレストに入ったことがない。正直、一人で完走できる自信はありませんでした。

初めてのインカレが、私にとって、初めての一人で入るフォレストであり、初めてのスプリントでした。

スプリントに関しては、スプリントがどういうものなのかを全く知らなかったです。

 

走力に自信があったのと、もともと頭の中で地図を動かすのが得意だったのもありスプリントは完走。(このときの成績は14位。)

 

ロングに関しては、一度通った道は覚えられるので、違うなと思ったら確実にわかるところまで戻ってそこからコンパス直進。リロケはできる。地形は見えない。なんかわからないなと思ってポストを探しているが、大体すぐ後ろか近くにあることが多い。この状況でロングも完走。


一人でフォレスト完走できたうれしさと楽しさから、コンパスを購入。
コンパス壊れるまで続けようとなりました。


私がサークルを辞められなかった理由、2つ目:立教トリムを購入する

立教トリムを購入してしまいました。トリムかっこいいなーと思いつつ、高いけどほしいな、みんな大学トリム持ってるしくらいの勢いです。高いので、1,2回程度の使用じゃもったいないと思いました。

 

このときも練習はほとんど参加してないと思う。
気づいたら春インカレ直前。

ここで、私に事件が起きました。
期末テスト期間2日前、大学の階段から5,6段落下し、両足負傷。
右足一箇所と左足二箇所の縫合をしました。
普段は10分で歩けるはずの道(駅の改札から学校まで)を30分以上かけて歩いてました。
2週間で治ると言われたので、春インカレに出られると信じていましたが、治りが悪く1ヶ月以上かかってしまい、インカレに間に合いませんでした。
立教トリムで走ることは叶いませんでした。

 

私がサークルを辞められなかった理由、3つ目:大学の新歓代表になる

立教総務という仕事を引き受け、新歓に関する仕事を引き受ける。新歓イベントすべてに参加する必要はなかったが、どうせならちゃんとやり遂げたいと思い、参加した。

もちろん、新入生に地図の見方やコンパスの見方を教えるが、新入生を引き連れる責任感から、道の曲がりや植生界、道をちゃんと見ることができた。意外と教えるのがうまいのではと自賛していた。

この時にちゃんと等高線使って地図が読めるのようになったのでは?

新入生とではなく、普通に一人で黙々とオリエンテーリングがしたいと思った。

 

私がサークルを辞められなかった理由、4つ目:夏合宿コースプランナーになる

なぜだか忘れましたが、コースプランナーの仕事を引き受ける。

やったことないし、コース組んだことないし、地図読めないし、、

授業中に村山日沢の地図読んで、アプリで地形を見て、ポストをどこに置くか、どうやってコースを回すか、ということを毎日やってました。

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マスキングテープでポスト位置を決める

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地図上で地形がわからないのでアプリで比較


このおかげで、「地図を見ると地形が浮かんで見える」というのができるようになりました。それまでは、尾根と沢ちゃんとわかってなかったです。

夏だったので薮が発達しすぎてコース崩壊しました。

 

私がサークルを辞められなかった理由、5つ目:地図が読めるようになって楽しくなってしまった

夏合宿のプランナーを機に地図が読めるようになり、それを実際の地形と照らし合わせて、、という一連の流れが好きになり、参加頻度増えました。

このあたりからオフィシャルと地図読みもするようになり、CPの要素が増えました。

(例えば、道の曲がり具合、道が上りなのか下りなのか、など。とにかく細かく読むようになりました。)

 

地図読みがだいぶ楽しかったのか、地図読み会を開催してしまいました。

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立教地図読み会(設備を駆使した結果)


立教大学池袋キャンパス構内の設備を利用しました。

大画面に地図を写し、全員でルート共有しました。机上だと、複数人の間でのルート共有が難しいというデメリットを解消できました。

現在は入構することができませんが、また開催したいです。

 

私がサークルを辞められなかった理由、6つ目:o-shoesを買ってしまった。

ついにオリエン用の靴を買いました。

それまでは普通の靴で走ってました。滑って嫌になりました。

しかも、私の足に合うようにインソールもつくってくれました。

これが、走りやすい。そのせいで、スプリントの時も履いて走ってしまいます。

きっと、スプリントでo-shoesはいている人がいたら、それは私です。

 

私がサークルを辞められなかった理由、7つ目:大会のパートチーフになってしまった

42回OLK大会。私の代(41期)が運営する大会です。

同期が仕事大変そうなので、一つでも何か手伝えたらと思って、立候補。

体験会が余ってたのと、バイトで接客(アパレル)やっているので、顧客層がこどもになっただけで最大限のおもてなしすればいいんでしょ。くらいの心構えでした。

 

何をしようかいろいろ考えていたら止まらなくなりました。

オリエンテーリングと初めて会うひとたちにどうやって紹介したらわかりやすくなるか、どうしたら惹きつけることができるのか(オリエンテーリングかっこいいんだよ!!というのを見せてあげたかった)、こども向けに改良したものではなくできるだけ本当のレースに近いオリエンテーリングを楽しんでもらおうなど、考えていました。

大人の参加者たちにも楽しんでいただけるようなアイデアも考えていました。

 

コロナウイルスの影響もあり、大会規模縮小に伴い、体験会パートは消滅しました。

次の代に全部引き継いでおいたので、OLK大会に体験会が開催されたときは必ず立ち寄ってただきたいです。

 

私がサークルを辞められなかった理由、8つ目:オリエンテーリングラジオに出会ってしまった

3年生になり、1,2年に比べて時間的余裕が増えたのにもかかわらず、コロナウイルスの影響で自粛期間に入り、ほとんど練習無し。大学はオンライン授業、バイトも休業。

(実はこの時に毎日ビールと美味しい料理で太りました。人生最高体重を更新し、この時と比べて現在約-9kgです。大学入学時-5kgくらい。)

 

ZOOMでオンライン飲み会。オリエンテーリングラジオという存在に気づいてしまいました。

O-Towerの元オフィシャルの安心感のある声。しかも、O-Towerだけでなく、他にもONNというラジオがあることを知りました。二つのラジオは課題をやるときによく聞いてました。実は、ONNきっかけに大石小牧さんを知りまして、二人が現役生かつエリート入賞者なのはインカレロングで初めて知りました。

 

オリエンテーリングの大会やイベントについて振り返っていたり、大喜利やっていたり、あるあるとか、オリエンテーリングについてそこそこ知っていれば楽しめる内容で、オリエンテーリングってそんな面白いんだと、興味関心が引き立てられてしまいオリエンテーリングが恋しくなる。

 

私がサークルを辞められなかった理由、9つ目:オリエンテーリングが面白いことを再認識してしまった

CC7。半年ぶりくらいのオリエンテーリングでズタボロにやられました。

オリエンテーリングできなさすぎて、萎えました。たすきつなげなかったし、マップアウトしたし、ペナしたし、最悪でした。

 

しかし、ペナしても、マップアウトしても、逆正置しても、ツボっても、それが楽しいと思えてしまう、自分の楽観的なところが関与している気がします。

どうしても帰らなければいけないから自分の知識と目とすべてを使っている野性的なところ、自分の予想していた通りにポストに辿りつけたときの達成感、不整地だと走りやすくて自分が速い気がするのも好き。

たまに出現するジブリ感の強いところ、水系の音、一人でいることも好き。

こんな感じで久しぶりのオリエンテーリングがいつもの倍以上楽しかったです。

 

 

終章:私がサークルを辞められない理由

この文章を読んできて薄々気づいている方もいると思いますが、何か理由をこじつけてOLKに残り、今もオリエンテーリングを続けています。

 

ただ単純に「オリエンテーリングが楽しいから」という理由だけで続けられたら良かったのですが、私はそんなにのめり込んでいる訳ではないので逃げようと思えばすぐに逃げます。辞めようとおもえばすぐに辞めました。

ただ、辞められない理由が次から次へと生れてきて、3年経ってしまったというわけです。

 

トレ興味あります。続けられるかわかりませんが。。

インカレスプリントの予選敗退が悔しかったからです。

トレに参加して走力に自信がついたら、オリエンテーリングがもっと楽しくなりそう!と思ったからです。

選手権クラスに出なくてもオリエンテーリングを楽しむ機会を十分に満足できるくらいの走力を獲得したいです。

 

私がインカレに興味を持ち始めたのは、つい最近のことで、それまでは自分の大学の先輩がでていることしか知りませんでした。学年を重ねるに連れて、同期が選手権に出場するようになりやっと応援するようになり、同時にOLK外の選手の存在を知るようになっています。この程度の興味です。まだ、「選手権」というものに熱い気持ちはまだありません。

オリエンティアの皆さん、足が長くて、背が高くて、細くて、走るフォームがかっこいい。ライブ配信が始まってから競技中の映像も見られるようになったので、さらにステキだなと思っています。眼福です。応援してます。)

 

私にとって、選手権クラスは難しく、走っている間にオリエンテーリングが嫌いになりそうなので、目の前の目標を確実にクリアすることができる、Aクラスで楽しみながらゆるくオリエンテーリングを楽しませていただきます。

 

インカレ命の方、入賞目標の方には低レベルの次元で楽しんでいて本当に申し訳ないと思いますが、オリエンテーリングをやっている人の中にはこういう人もいるんだということを知っていただけると幸いです。

 

現在の辞められない理由を以下に示します。

私がサークルを辞められない理由、1つ目:40Lの大きいリュックを買ってしまった

今までは普通の通学リュックくらいの大きさ+手提げバックでした。ついに荷物が一つに統合され、電車に置き忘れる心配がなくなりそうです。

(電車においてきたバックの中に入っていて食品だと思われ廃棄された、伊勢丹の1,300円のスペイン製の手指用消毒液返してほしい。)

合宿や遠征に一つの荷物で行くことが目標になりました。

 

私がサークルを辞められない理由、2つ目:サムコンがほしい。(CC7でなくした)

ミニマムコンパスをCC7でなくしてしまい、全日本リレーまでにコンパスおじさんに会えず購入できなかったため、池袋のアウトドアショップでプレートコンパス買いました。手が小さいので、プレコンだと地図持ってるときに手がつりそうになります。つってます。

あまり大きくない左手用のサムコン探しています。

 

ちなみに最近のトレンドは「オリエンティアに見えない私服」です。

 

 文章力、語彙力その他お見苦しいところあったと思いますが、最後までお読みいただきありがとうございます。書き切れてないことも多いかなと思うので、ぜひ、これを読んでくれた方とおしゃべりさせてください。高校のあだ名が「コミュ力おばけ」というくらいコミュ力には優れている自信がありますのでぜひ。

 

ここからはさほさんリクエスト。埋め草ではなく、雑草。

オリエンテーリングの変なところと私のぼやき。

・東京でて、地方(長野、栃木、山梨など)いろいろ行っているはずなのに、競技する場所はどこも山で地域感を味わう場面が少ない。インカレの出店は楽しい。おいしい。

・ボロボロのトリム着ている人いて、「買い換えた方がいいよー。」って思ってます。靴に関しても同様。きっとどうせボロボロになるからと思っているのかもしれないけど、その破れたところからケガしないか心配です。

・インカレのライブ配信の動画を見ていて思ったのだが、いつ地図読んでるの?あんな細かいの一瞬で読んでるわけだから、きっと視力がいいんだろうなって。

・立教で地図読み後のごはんで、帰りにお店から駅に向かうとき。選手権出場経験のある二人が自分がどの方向から来たのかわかってなくて驚いた。普段の生活ではオリエン能力が低い。私の方が来た道を覚える能力高いなと自賛した。

・埼玉トリム長袖で好きなのですが、愛知トリム+黒インナーは埼玉と判別が難しいのでやめてほしい。あ、埼玉来た!!え、黒インナー着た愛知かーい。という下りを全日本リレーで少なくとも3回は確実に行っている。あの赤を遠くから判別できるように私の視力を鍛えるべきだ。

・テレインの読めない知名が多い。読み方すらわからず、読めてもマップに該当箇所がなかったり。これは経験値ですね。

日光所野は「にっこうところの」、加波山「かなみやま」

・足のあざ少なくて足がキレイな人が多い気がする。走るのが上手なんだなーと感心しています。私の足はあざだらけで親に心配されました。

・地形見慣れているのかわからんですが、ふだんからGoogle Mapは等高線のほうでみているんですか??