オリエンティア Advent Calendar

オリエンテーリングを語ろう。

オリエンテーリング大好き!と叫びたい

 

初めまして。

小林璃衣紗です。

オリエンティア Advent Calendar 2021 3日目を担当いたします。

 

少し前にお声がけいただき参加させていただくことにしました。

今年もこの企画が華麗な幕開けをしているはずで(アップ日の少し前に書いています)そこに私の文章を出すなんて、と震えています。

今日はレストデーと考えていただいて、、、(笑)ほぉこんなオリエンティアもいるんだな程度に読んでいただけたらと思います。

 

 

まずは失礼のない程度に自己紹介を。

 

小林璃衣紗(リイサ)といいます。青山学院大学卒のOG1年目です。ES関東Cの初期メンバー(らしい)です。両親が筑波大学オリエンテーリング部で出会っ…といきたいところですが、長くなってもあれですし、今回の文章が自己紹介のような内容になるのでこの先は省きます。

 

もうすぐスタート、

これは、ただ楽しみを求めている、端くれオリエンティアの文章となります。

「普通に生きていたらオリエンテーリングをやっていて、自分の置かれた状況を理解していくうちに大拗らせ期がやってきて、覚悟を決めて再開したらめちゃくちゃにはまり込んだ」というのがざっくりとした内容です。

 

自分のことばかり書くのでとても気が引けますが、何でもありだと言ってくださっていたことに甘えて、自由に書こうと思います。

 

・・・!

オリエンテーリング=家族行事(欠席不可)。

唐突ですが、

みなさんはオリエンテーリングと似た位置付けのスポーツはありますか?

 

私にとってオリエンテーリングは、卓球とかフィギュアスケートとか陸上競技とか、なんなら野球とか、そんな位置付けにあります。

 

街ゆく人に調査をするなら、オリエンテーリング(小学校の課外学習でやるものでないやつ)の知名度は皆さんご存知の通りで、今挙げたスポーツと同じ並びにする人はいないだろうと思います。

ですが、私の人生は

  • 物心ついたら毎週参加
  • 車に乗ったら会場到着
  • 夏になったら海外遠征
  • 冬になったらスキーO
  • 保育園行事オリエンテーリング(企画運営父)
  • 友達誘って国体参加(オリエンテーリング)
  • リビングにオリエンスケジュール
  • ベランダに大会運営道具

そもそも

  • 名前がWOCチャンピオン。

 

こんな生活を送ってきたので、ほんのすこし感覚が狂っているだろうと思います。

そのため改めてちゃんと考えると、

先ほど挙げたどのスポーツよりも何よりも、オリエンテーリングは身近なものです。

 

そんな私がなぜ、オリエンテーリング大好きと叫びたいのか。

 

それは一番気楽で距離が近いスポーツがオリエンテーリングであるだけで、

正直、好きかどうか分からないからです。

 

  1. 気軽にできること
  2. 行きやすいこと
  3. 家族に理解されやすいこと
  4. ルールを知っていること
  5. 道具が揃っていること
  6. 国内/世界トップレベルの選手も近い距離で応援できること
  7. 友達とも家族とも楽しめること
  8. ついでに面接官の気持ちもかっさらえること(これまでの人生におけるあらゆる自己紹介でもウケた。)

 

それらのスポーツを行いやすい条件が全て揃ったものが、私にとってオリエンテーリングだった、

オリエンテーリングをやっているのはただそれだけだからです。

 

だから何の疑問も無く、自転車に乗れるより先に、8、9歳のときに1人でスタートできるようになりました。

(自転車を練習する休日が無かったな、そういえば。笑)

 

オリエンテーリング辞める!と心から叫びたかった頃。

ところが同じくらいの時期に、お友達の誕生日会に誘われ日程を確認してみても「その日はオリエンテーリングだからごめんね」と断る年が続きました。

なんで私だけ土日になると山や公園に連れて行かれるんだ?(言い方は盛っています。)とここで初めて疑問に思いました。

そこから数年、どうやったら自分の休日を自由に使えるか、オリエンテーリングを自分の人生から切り離すための方法を必死で考えました。

その結果、オリエンテーリングから何年も遠ざかりました。

 

その考えていた数年間も、競技を楽しんではいました。毎週知った顔に会うことや、他者と違うことをするのが好きな性格には、オリエンテーリングはとても合っていました。

でも、自分で選び取った運命ではないことがただいやでした。

 

夕焼けを欠かさず撮っていた穏やかな毎日。

そこから中学校、高校、大学1年とオリエンテーリングはほぼ行かず、自分で選んだ過ごし方で日々を充実させました。1週間の内の5日間を学校に、残りの2日間を色んな活動をする自由な時間にできることが嬉しかった。特に土曜の朝にゆっくり起きて新聞のパズルを解くことが幸せの象徴に感じました。それにこの呑気な性格には、ゆったりした朝と、日が暮れていくグラデーションの空の写真を撮ることがなんてぴったりなんだ、と思いました。

でもそんな大会会場へ行っていない約6年間も、家では世界選手権(WOC)やワールドカップヨーロッパ選手権等の映像が流れ、真剣に見たり、ながら見したり、音だけ聞いたり、オリエンテーリング観戦はずっと楽しめた身近なものでした。

だから現地に行ったWOC1999、2001、2003、(このくらいまではさすがに全く記憶無い)2005、2006、2011、2018以外もきっと多くのレースを見ているし、ここ十数年で活躍していた海外選手はかなり知っています。

現地ではめちゃくちゃ大きな音で応援する文化や、広大な会場内でどこが一番楽しめるか考えること、日本選手をレーンの一番端の、山から出てきてすぐ見える場所で待つことなどたくさんの応援スキルを学んできたりしました。応援好きの性格はここで磨かれたんだと思います。(最近は日本でも応援が楽しめる大会が増えて本当に幸せ!)

 

また会場に戻ってきた、辞めます宣言をするために。

そして、そろそろきっぱり辞めるために親孝行として良き成績を残しそれから別れの宣言をしようと決め、オリエンテーリングを再開しました。

オリエンテーリング(競技)を再開するとやっぱり家の中の空気がとても良くなったように感じました。(すぐにリビングにオリエンスケジュールが優先度色分けされて登場した。しかもきちんと更新されてゆく。)

両親はめちゃくちゃ応援してくれて、オリエンテーリングに関することは、私が1人で行動を起こす他のことよりずっと楽に動けるんだなと改めて分かりました。

でもやっぱり楽しさが見つけきれなくてどこかで辞めようと考えていました。

ここまでが約3年前の話。

 

想定外中の想定外。

ここから、予想していなかった状況になりました。

様々な人に声をかけていただいて仲間に入れてもらった東大OLKで、居場所ができたのです。

家族にくっついて行っていたちびっこオリエンティアにとって(体はちっちゃくなかったが)、大学生オリエンティアは別世界の人たちだったから。賑やかな集団がちょっと怖かったりもしました。

 

サークルに入会したものの馴染もうとしない異端児を、多くの人が気にかけてくださっていたのだと思います。

インカレで今から選手権が始まるというのにぼやっとしていたところを、先輩方が声をかけてくださったり

堂々と輪の外にいたのに同期が東大大会で役職を与えてくれたり

何者かわからないのに合宿の夜ひたすら喋りまくってくれた同期もいて、、、(これ見てないだろうなぁ笑)

そして冬合宿と春合宿行ったらいいじゃん!と言ってくれた先輩方(覚えてるかなぁ)の存在もとても大きかったです。

今思い返すと、馴染むきっかけをたくさん作っていただいていました。

卒業時に色紙に寄せていただいたOLKの先輩方の言葉たちは、的確に当時の私の思いや状況を捉えていてくださっていたことが分かるものでした。

温かく接していただいて本当にありがたかったです。

また、最初からいるみたいだと言ってくれる同期たちには本当に感謝しているし、慕ってくれる後輩たちの存在ができたこともきっかけのひとつです。

 

そんなこんなで、大誤算、自ら大学生サークルを楽しむ人間になりました。

 

結局、毎週末朝焼けを見る日常へ。

小学生みたいな感想ですが、

いざ入った大学サークルは、とても楽しかった。

 

私は父からオタク力を受け継いでいるので(笑)、4年生になる頃には同期で一番の参加率になっていました。朝は大の苦手だけど、オリエンテーリングの朝はなぜか元気に出発していました。あと朝焼けも綺麗だと知りました。大学2年の冬からの参戦にも関わらず、3年の春前にはOLK内のマイナー(*少人数登録の大学の集まりです。)のキャプテンやります、と言っていたほど猛スピードで馴染んでいきました。

現在(OG1年目)は、マイナー(*)のオフィシャルができています。インカレや各種セレの前、練習会、その他大会でコミュニケーションを取ったり、普段はオリエン関連の疑問質問に答えたり、時には何も関係ない悩みを聴いたりして…もしかして毎日誰かしらと連絡取ってる?笑となるくらい近くで学生たちを見守っています。応援好きの性格も相まって、毎週末ラップセンターに張りつき全員のクラスを回ってそれぞれの結果に一喜一憂するのがマイブームです。

憧れたオフィシャルは、大変なことより楽しさの方が勝っていて、自分よりずっと可能性に満ち溢れたみんなをサポートできることが何よりも嬉しいです。私の競技力は驚くほどちっぽけですが、オリエンテーリングとの向き合い方を考えた時間は長く(年齢に対して)、そこだけは少し胸を張れる気がして日々頑張っています。

 

もうすぐフィニッシュ。

今の私は、

オリエンテーリング(競技)の1段階目に区切りをつけ、オリエンテーリング(観戦)を経て、オリエンテーリング(競技)の2段階目を終え、オリエンテーリング(サポート)の段階です。あ、競技については細々と、観戦はバンバン続けています。

私が今の場所で(サポート)をできるのはきっとあと長くて1、2年。

ここから離れたら次はどこへオリエンテーリングの楽しさを探しに行こうか。

楽しさをたくさん積み重ねたら、過去のネガティブな感情を消し切って、「オリエンテーリング大好き」と叫べる日が来るのか。

はたまた、ずっとポジティブオリエンテーリングを追い求めるのか。

これもまた、楽しみです。

ここまで読んでくださった方々に

結局楽しむっていいよねとか、分かる〜自分も応援好きだわとか、あぁ2世ってこんな感じなんだ?とか、オリエンテーリングもう好きなんじゃない?笑とか、なんか自由に思っていただけていたらいいなと思います。

 

大事なお時間をありがとうございました。

 

 

 

少しだけ、おまけ。

私がいつか、オリエンテーリング大好きと叫ぶより先に、オリエンテーリングがもっとずっと楽しいものになっていてほしい。この23年間より速く大きく。

私がいくら楽しみを見つけても、一つ先の楽しみが用意されているように。

そして願うだけではなくて、そのために私にできることも考えたいです。

加えて。

オリエンテーリングが楽しくあるように、

こういった企画をしてくださっている方々を初め、盛り上げてくださっている方、

競技を行えるようにしてくださっている方、

応援したい!と思わせてくれる選手の方々、

オリエンテーリングというスポーツを様々な組織で守ってくださっている方、

オリエンテーリングを楽しんでいる方々、

オリエンテーリング大好きだと叫び済みの皆さま、

感謝しています。

たくさんの人が楽しんだり愛したりすることが次に繋がっていっているとしっかりと感じるから。

覚えていないことも多いけど、小さい頃と変わったことがたくさんあるなぁと最近よく思います。

そして両親、ありがとう。この名前を付けてもらって今楽しい人生になっています。いろんな人にも出会えたよ。始めたことはもちろん言っていなかったけれど、これにてオリエンテーリングでの親孝行チャレンジは終わりにします。ここからは100%自分の楽しみのために。の方がきっと喜んでくれるよね?

 

 

ではここまで長らく読んでくださった方々、ありがとうございました。

寒くなってきたのでどうか暖かく。

素敵なクリスマスを。