オリエンティア Advent Calendar

オリエンテーリングを語ろう。

東北大大会開催まで

オリエンティア Advent Calendar 2023の16日目の記事を書かせていただくことになりました、東北大学の鷲津加子です。はじめまして。
企画者の方より声をかけていただいて、せっかくだし投稿してみよう!と思ったのですが、部内会報に数回短い記事を書いたことがあるレベルだったので何を書くか悩みました。お時間ある方はお付き合いください。

自己紹介とか

東北大学2020年度入学で、来年はそのまま大学院に進学予定です。オリエンは、フォレストよりもスプリントの方が好きですが、細かくて難しいテレイン・コースは苦手です。
ありきたりですが、趣味はランニングです。走るのが好きな点に関しては、部内トップ5には入ると自負しています。

※これより下は、自己紹介なのか走ることについてなのかよく分からなくなってしまいました※

走るのが好きとは言っても、平地◎、ロード◎、不整地×、登り下り×です。同じランニングでも「トレイル」ランが大好きなオリエンティアの皆さん、めちゃくちゃ尊敬です(泣)。毎度毎度、オリエン向いてないよな、といつも思いつつここまで来ました。ただ、なんの長所でも無いですが、距離を踏むのは得意で、たまに月300kmを超えることもあります。今年の7月後半から1か月ちょい、院試勉強期間ということで研究室の教授からお休みをいただいたので走りまくりました。明るい時間に何時間も走れたあの頃に戻りたいです。(結果、院試勉強が間に合わなくて直前に泣く羽目になりました。)

そんなわけでオリエン中のランには苦手意識があるのですが、しばらくオリエンをしないでロードばかり走っていると、不整地・藪・崖などのストレスも楽しい!ってなります。ロードランをいっぱいすることでオリエン中の律速要素が楽しく感じられて、逆にオリエンでストレスを感じることでロードランを更に楽しめる仕組みになっています笑
藪々ゴツゴツテレインで合宿day1に参加した翌日にハーフマラソンに出たら、爽快すぎて爽快でした。運よく入賞し(1:32:23、次は1:30:00切りたい!)、景品もいただけて嬉しかったです。その時のハーフマラソンが初ハーフ、かつそれ以降レースに出ていないのですが、自分の距離耐性的にハーフがベストな気がします。それより短いとスピードが無くてダメだし、フルマラソンまでいくと40kmも速いペースを保てないです。

 

ちょっと話は変わりますが、東北大の部室の近くには金博と呼ばれるトレイルコース(東北大生のstravaに必ずと言っていいほど登場)があり、このコースは往復でupが300mも稼げちゃう、オリエンティア的にはお得コースです。東北大OLCに入ると誰でも金博に魅了されるらしく、不整地&登りが苦手な私は肩身の狭い思いをしています。去年も今年も朝金博なるもの(平日朝に金博に行く)が開催されていました。以前、金博楽しい!って思い込んで週3~4で走ってみた期間があったのですが、効果なしでした。いつになってもただただしんどくて慣れません。そんなことを書いていたら、なんと明日は金博でタイムトライアルが行われるようです。信じられません!!(先ほど悪天候のため中止との連絡が来ました。)

しかし、最近、治山の森という一か所のえぐい登りを除けば比較的upが少ない5kmコースを教えてもらいました。めちゃくちゃ楽しいです。えぐい登りのところは歩くので問題ないです。 1つ難点があるとすれば、治山の森は金博の奥にあるので一度経由、もしくは別の道で上らないといけない点です。が、本当に楽しいので頑張る価値はあります。

 

金博と治山の森

最後に。
練習終わりに、坂ダッシュしよう!っていうと「は?」みたいな目で見てくるのに最終的にぞろぞろと集まってくる東北大生大好きです。あと、深夜1時出発で松島に日の出を見に走っていくという企画をしたときにも最終的に15人以上来てくれてびっくりしました。夜道を大集団が走っているのちょっと怖いですよね、通行人に二度見されました笑

 

松島で朝日を見る会



 

 

 

 

大会運営の感想

ジャストタイミングで、昨日、東北大大会前日大会がOKアウォードにてベストコース賞をいただきました。投票してくださった皆様ありがとうございます(by 運営一同)。意図せず翌日のアドベントカレンダーの担当が私という偶然にも驚いています。これは書くしかないですね。

私たちの代(東北大2020年度入学)は、昨年「岩切」(フォレスト)にて第45回東北大大会、今年11月に「あづま総合運動公園」(スプリント)で第46回東北大大会前日大会の運営をしました。

 

本大会

昨年の大会運営は、とにかく調査が大変だった記憶しかないです。東北大大会は例年3年目の代が大会を運営するのですが、コロナの影響でオリエン歴は実質1年半で自分の調査に自信もないけどとりあえず往復3時間弱自転車を漕いで森に入っていました。一応マッパーだったので、大会が近くなると、午前から森に入って調査→18時過ぎに家に帰りその日の調査範囲をocadで反映→翌日午前からまた森に入る、、ということもありました。
調査は3時間を超えると集中力が切れて周りのガサガサっていう音に敏感になり、早く帰りたい...としか考えられなくなります。同期達のおかげで、どうにか大会開催までこぎ着けましたが、私はもう一生フォレストの調査はやらないぞ、と心に決めました。

 

前日大会

本大会ではなく前日大会、しかも参加者100人余りの大会だったので予想以上の反響で驚きです。コースは皆さんご覧になりましたか?コース解説だけでもとても面白いと思うのでぜひ目を通してみてください!少し裏話(?)をすると、別団体が利用していたエリア&駐車場で地図の真ん中がどーんと立禁になったため、どうやってもつなぎレッグになっちゃうね、と話していました。まさかそれを利用して超ロング勝負レッグを組んでしまうとは...コースプランナーさすが!!

 

上で述べたように昨年の本大会のフォレスト調査が本当にきつかったので、前日大会の準備が始まった時には、スプリントの調査ならいくらでもやってやるぞ、と正直ちょっぴり舐めて意気込んでいました。実際に準備が始まると、フォレストの大会運営とは違った難しさがあり、これまで出場してきたスプリント大会の運営に感謝の気持ちでいっぱいになりました。(この機会に...今年のインカレスプリント、自分自身はDISQという結果に終わりましたがとても楽しいコースでした!素晴らしい大会を用意してくださりありがとうございました!)


前日大会の運営をしてみて大変だったこと(競技責任者だったので、運営面というより競技面)がいくつかあったので、この機に共有したいと思います。

 

・時間的制約
・渉外
・公園の変化
・当日のハプニング

 

まず、時間的制約とは何のことかというと...。去年の調査は自転車移動でめちゃくちゃ大変でしたが、テレイン行き放題、調査し放題という利点はありました。それに対して、今年の前日大会はテレインが隣県に決まったので、仙台からレンタカーで調査や試走に行きました。予算的に全5回という限られた回数で調査と試走を終わらせなければならず、中々大変でした。

 

次に渉外について。優秀な渉外担当と、柔軟に対応してくださった公園のスタッフの方、その他ご協力いただいた関係者の方々のおかげで最終的に利用できる範囲はとても広がりました。ですが、フォレストに比べると、ここは入らないように注意しなきゃ、あそこは危ないからコースから外さなきゃ、一般の公園利用者もいるから動線を考えなきゃ、など大会直前まで渉外担当に沢山動いてもらうことになりました。本当に感謝!!

 

そして公園の変化、これがスプリント大会特有の難しさだと思います。まじか!ってなった出来事をいくつか紹介します。
1.結構時間をかけて修正した藪エリアが、大会の半月前に行ってみると伐採されてほぼA藪になっていた。
2.試走に行ったら、ポストを置く予定だった小さな藪が丸ごと伐採されていた。
3.工事範囲が度々変わったり、突然プレハブが建ったり。
最終試走の日にもコースを変更しなければならないことが決まり、かなりギリギリでした。それ以降も、どこか現地の様子が地図と変わるんじゃないかとずっとひやひやしていました。大会が無事開催されたのはやはり、これだけ広い公園にも関わらず親身に大会運営を支えて下さった公園のスタッフの方のおかげです。

 

当日に起こったハプニングも紹介します。やはり、前日入りできなかったのがきつかったですね。
1.強風により人工柵の杭が折れる、ポストも人特(目パンダ)も倒れる
一番に出てきた感想:あ、終わった。
結局、各ポイントに配置していたパトロールパートの人達を集めて、競技時間中ずっとオレンジネットを支えてもらい、どうにか乗り越えました。
2.開けるはずのゲートが中々開かない
試走段階では一度も開けていなかったゲートなのですが、鍵を開けてもらったのにいつまでも開かない!結局、鍵が錆びていたとかでスタート30分前にどうにか解決しました。
3.最終ポ確の段階で、コース内にロープを張り始める人を発見
別団体の方でしたが、渉外担当から話はしてあったので説明したらすぐに中断してくださいました。が、最終ポ確のタイミングがあと少し早かったら気づけなかったと思うとぞっとします。

 

私は前走を務める予定でしたが、当日朝にトラブル多発で残念ながら走ることはできませんでした。結構楽しみにしていたので、唯一の心残りです…


それはともかく、本当に多くの方のご協力があって、無事に大会を開催することができました。感謝でいっぱいです。

 

最後に、調査終わりに見たあづま総合運動公園の銀杏並木のライトアップの写真を載せて終わります。綺麗ですね、これを見たら調査の疲れも吹っ飛びました。そんな訳ありません。

 

あづま総合運動公園の銀杏並木




終わりです。最後までお付き合いいただきありがとうございました!

社会人デビュー上達と静岡OLCの関係

12/15担当だった静岡OLCの横井です

 

体調不良やらで遅くなってすみません
 
今回なぜ私に執筆の声が掛かったのか未だにナゾですが、せっかくの機会なので書かせて頂きました
 
と言っても今言った通り「なぜ私?」で何を書こうかな〜…と考えてもなかなか思い浮かばず、
少ない脳みそひねり返しても
《イケメン推しティアランキング!》とか、
うにこさんと乃英さんぐらいしか喜んでくれなそうなネタしか思いつかんん“ん“…  だったので、とりあえず自己紹介します
 
 
1、あんた誰?
 
アラフォーでオリエンテーリング始めた人です
 
静岡OLCに入ったのが2019年
オリエンテーリングの大会参加し始めたのもその年からなので、今年4年目になります
 
オリエンテーリング能力は全日本ロングW21Aを時間内に完走できるくらい
 
2020年の全日本リレー(鹿児島)WSで優勝したけど、
リレーなので優勝は明らかにあと2人のチームメンバーのおかげで私の実力とは無関係です
 
超棚ぼた実績です笑
 
ついでにX(旧ツイッター)のアカウント“さ”のやつです
 
このアカウント名のおかげでフォローしてくれるけど誰か分かっていない人が多いそうなので、この際に認識してもらえばと思います
 
なんでこのアカウント名かは、本名をさらしたくないからで、
じゃあ最初の2文字くらい… と思ってもそれはそれで… で結果的に“さ”になっただけです
 
送り仮名が無く漢字のみだと絶対読み間違えられる名前なので、本名の1文字目という事で本当の名前はお察し下さい
 
確証持てないようでしたら大会とか静岡OLCの練習会とかでフラフラしているところを捕まえて確認しに来て下さい笑
 
 
 
2、基本生態
 
社会人デビューで同期がいないので、
同じ位に大学デビューした子達やクラブの練習会に参加してくれた学生の子達を勝手に応援したり仲間だと思っている
 
特にカワイイ・カッコいい・面白い子が大好きで、オリエン界隈に友達が少ないのでXでフォーローしてくれた人を喜んでフォロバするし、大会とかで本人確認できるととっても嬉しい
 
大学生くらいの子がいてもおかしくないお年頃なので尚の事みんなカワイイ❤︎カワイイ❤︎と思ってる
 
高専卒なのでインカレでOBOGが母校の応援とかしているのは自分には無関係と思ってたけど、
オリエンテーリングやってる神戸高専生がいるの!?」で橋本くんの事はいつもラップセンターとかX見て勝手に応援してる
 
アドベンチャーレーサーの鬼軍曹も同系校出身だとか(?)学科名は違うけど多分中身は同じようなので勝手に親近感持ってる笑
 
高専関係でオリエンテーリングやってる方ってどれ位いるんですかね
 
探せばCC7でオープン参加できるくらいいるのかな
 
そのうちチーム作って参加できたら面白そう!
 
 
美味しい食べ物とお酒が大好きなので、
大会とかで現地のそういったものを楽しむのも好き
 
なので大好きな五平餅と最高に美味しいお酒を堪能できる奥三河の大会はとても好き❤︎
 
来年はCC7と全日本が五平餅エリアで開催されるのでとても待ち遠しい♪
 
 
 
3、なんで社会人になってからオリエンテーリングを始めたの?
 
ナビゲーションスポーツのきっかけはアドベンチャーレースで、それもゴリゴリの体力の持ち主で始めたのではなくて単に「人手不足」で人数合わせに誘われただけ
 
なのでオリエンティアさん達のように普段から走っていた訳でもなく(今でも長時間長距離走らされるのは大っ嫌い)、
でも内容が面白そうだったのでそんな事を言ってたら本当に声掛けられちゃって出る事になっちゃった、という事です
 
 
 
4、地図読み能力は?
 
もともと世間一般の地図の読み方(地図をグルグル回さない)で地図は読めるし、
バックパッカーでアフリカやアジアをウロチョロしてて知らない土地も地図があれば1人で周ったり、運転して行けるけど、
チームとか複数人でいると元々やってた人が誘導して… になりがちなので、
アドベンチャーレースやロゲに出てた頃は地図は見てるけどプランや最終決定権はパートナーで私はほぼサポート役でした
 
(南アフリカも行ってるよ〜。なので現在留学中の上捨石くんの動向Xで気にしてる笑AsJYOC応援してるよ!)
 
 
 
5、静岡OLCを知るきっかけ
 
ロゲやアドベンチャーレースに出ていた時に、パートナーが静岡OLCがやっている地図読み練習会なるものを発見してきて参加するように
 
まだ当時は参加費無料でとてもありがたかったです(有料でも十分安いけど)
 
でも先生役の人達はメガネのおじさんばっかりで、オリエンテーリングがどんなものかはまだよく分かっていません
 
 
 
6、目標達成でチーム解散、で今後どうする?
 
そんな感じでちょこちょこロゲやトレランの大会に出たり(実はBMOにも出てた)してなんとなーく地図読みスキルと体力をつけ、
2018年の奥大井のアドベンチャーレースでちゃんと完走するって目標達成
でもその後パートナーとは方向性の違いにより解散
 
(あくまでサーフィンとかダイビングとかスノボーみたいなレジャースポーツのうちの1つでやってる一般人の能力はこんなもんです。
体力バカのオリエンティアさん達には(褒め言葉ですよ)信じられないかもしれませんが)
 
 
私はまだアドベンチャーレースやりたいなぁと思っていたけどやっぱり人集めが大変だし…  と色々考えていて、
そんな時に駿府城で防災ロゲがあって、90分の短時間でソロで出れたので「今までの地図読みはほぼ人任せだったけど、1人だったらどんな感じなんだろ?」と思って参加してみる事に
 
感想は、
「1人で回るってなんて気が楽なんだろ☆☆☆」キラキラ〜♪
 
ついでにエントリーしたクラスで優勝しちゃって(当日、朝霧ロゲがあって猛者強者の皆さんはそっちに出てたでしょうからこれも棚ぼた)、
もう1人でいいじゃんの気持ちに傾く
 
 
 
7、ようやくコンパスの使い方を習う
 
静岡OLCの地図読み練習会は何回か参加していたけど、2019年の新年練習会で初めて屋外のクラブの練習会に参加
 
そこでようやくコンパスの使い方を習います
(アドベンチャーレース始めてから2年4ヶ月後)
 
正置(?整置?いまだにどの漢字が正しいのか分からない。誰か教えて下さい)やコンパス直進、といったコンパスの正しい使い方をようやく知る事になります
 
そして午後の練習で1人で地図を持ってコンパス直進をして目の前に目的のフラッグが出てきた時の感動は今でも覚えています
 
その後、全部のコントロールを回って帰ってきて、クラブ員の中島さんに「全部回ってこれたの!?センスあるんじゃない」と言われて嬉しかったのも覚えています
(いくつになっても褒められて伸びるタイプ笑)
 
そして同時に、今までコンパスは大体の方角確認程度にしか使っておらず、
それでよく1/25,000の地図まわってたなと
 
本当に時間と労力と体力を無駄にしていたと思い知りました
 
 
OMMとかロゲ参加してて地図読み上手くなりたいナビゲーションスポーツ社会人デビューの皆さん、
さっさとコンパスの使い方を習得しましょう
 
格段に時間と労力・体力のロスが減って、もっとナビゲーションが楽しくなりますよっ!
 
 
 
8、だんだんオリエンテーリングに傾いていく…
 
クラブの新年練習会の後、3月の屋外練習会にも参加
 
そんな感じでクラブの練習会に参加していたら小泉さんに「クラブに入ると参加費お得だよ」のセリフで入会しちゃう
 
(浴本くん読んでくれてたらアドベントカレンダーの参考になるかな。まだ間に合う?笑
個人的に浴本くんがインカレでみんなの前で話してた時、マイク片手にもう片方の手は腰にの出立ち姿がツボ笑)
 
 
 
9、どうやってレベルアップしてった?大会参加の様子
 
クラブ入会後の4月に愛知県民オリエンテーリング大会に初めて参加
 
でも、そもそもどのクラスにエントリーすればいいのかすら分からない状況
 
(よく言われるオリエンテーリング始める時の高い壁の1つ)
 
同じ大会に参加するクラブ員さんに相談したら「オリエンテーリングの大会参加した事ないなら初心者クラスでいいんじゃない」で参加し、優勝設定の半分以下のタイムで回ってきて優勝
 
小学生の子もいたりで申し訳無かったけど、その後のレベルアップとモチベーションのために成功体験をコツコツ積んでいくためにも振り返ればそのレベルからエントリーして良かったのかなと笑
 
そして7月の留年大会のフォークリレーで中級レベルのコースを走って、
10月の愛知県選手権大会で大会参加3回目にしてAクラスデビュー
 
しかも年齢相応のクラスが無かったのでいきなりW21A相当のクラス(だったような…)
 
前半は得意のコンパス直進で押し切って悪く無い感じだったけど、後半の地形を読んで尾根伝いに進んでいくところで路頭に迷って彷徨って、競技時間オーバーで切ないAクラスデビュー…
 
 
 
10、社会人デビューが上手くなるには
 
切ないAクラスデビューをしたおかげで「時間内に帰ってこれるようになりたい」「もっと上手になりたい」意欲が湧き、
クラブ員のあみちゃんのアドバイスを受けながら先ずは年齢相応のクラス(W35A)やW21ASで完走→入賞を狙って経験を積んでいきました
 
そんな事をしていたら2020全日本リレーWSで優勝
 
もちろん前述したように全てチームメンバーのおかげですが、オリエンテーリング始めて2年で”日本一“を経験するとは、まぁなんと夢のある競技でしょう☆キラキラ〜♪笑
 
 
そして2週間後に行われた全日本ロングW35Aでも優勝したので、そろそろW21Aにも挑戦し始めます
(この時このクラスエントリーしてたのちゃこさんと2人だけだったので完走すれば入賞だったんですが苦笑)
 
 
でもこの頃は新型コロナの影響もあって大会参加が難しくなっていた時期でもありました
 
そんな時でもオリエンテーリングから離れずにいれたのはサマチャレ使ってクラブの女子有志で行っていた《女子会》がとても大きく影響したと思います
(マジで静岡生まれの静岡在住で良かったと思ってる)
 
自分のスキルアップもそうだけど、教え方の勉強にもなったし、
それからクラブ員のみさちゃんと2人だけでサマチャレ行くことも何度かあって、
そんな時はほぼマンツーマンで教えてもらったり振り返りし放題
 
と言ってもなぜか2人で会うとおしゃべりが止まらず、結局コース走るの1本だけで、その後のお風呂込みでトータル5時間以上喋ってた事もあったけど苦笑
 
とにかく、コロナ禍最中のレベルアップに彼女は欠かせない存在だった事は確かで、
そんな彼女と大会後も一緒に振り返りをするならW21Aに出るしかない!
 
てのと、やっぱりW21Aに出た方が参加人数が多いしM35Aとかと同じコースの事も多いのでW35AやW40Aに出るよりゴール後の振り返りを一緒にできる人が増える、
という事もW21Aで走れるようになりたい要因の1つでもありました(あとコスパも笑)
 
それから社会人デビューがオリエンテーリングの練習をするってクラブの練習会参加とか個人で、が主になると思うのですが、
みさちゃんとは彼女が名古屋大時代にやっていた練習をやってもらって大学生の練習擬似体験や、
時間と内容の融通もきくのでクラブの練習会でやりたいと言っても却下されそうな個人的な疑問と欲求を満たすだけの事も受け入れてもらって、
とても貴重な練習をしてもらいました
 
例えば、直進とコンタリング、状況によってどっちが早いか検証とか、
地図上の等高線何本分の尾根・沢の目視の感覚・認知とか
 
 
 
11、社会人デビューが上手くなるには誰に習う?
 
当たり前だけど自分より上手い人
 
できれば日本代表とかエリート経験者
 
そもそも要領悪く効率悪い事が大嫌いなのと、
学生さん達のように毎週みんなで練習したりという事ができないので、
チャンスがあればこういう方とつるんで、山入って、振り返りして、自分が閃かなかったルート選択について質問して、足りないスキルや思考を追加できるようにする、
て事をやってきました
 
会えばいっぱいおしゃべりしちゃうみさちゃんとも、サマチャレ行ったり大会出たら終わった後に必ず振り返りはやります
 
酒飲んで酔っ払っててもやります笑
 
これをしていたからコントロール位置説明のG欄をスタート前のデフケース入れる時に確認する重要性を割と早い段階で知れる事になったりと、
これも練習会ではあんまり教えてもらえない事(じゃないですか?)
 
ここをちゃんと見ておくって、知らなかった時と比べてコントロールまでのルートチョイスとか見つけるまでの確信に大きく影響しましたもんね〜
 
あとムダにウロチョロする事も減ったし
 
こういう事があるから、
 
オリエンテーリング上手くなりたいなら”オリエンテーリング上手い人“とつるんで習う】
 
はとても大事だと思います
 
いつまでもトレランから流れてきた人達とつるんでてもこういう事は分からないし、知らないし、気付かせてもらえない、ですから
 
 
 
12、上達の意外なカギ(?)・リレーに参加する
 
オリエンテーリングは基本個人プレーだけど、チームで繋いでゴールを目指すリレーが上達にとても有効だと思っています
 
なぜなら、
 
「コントロールをちゃんと回って帰って来ないと、チームメンバーに多大なる迷惑を掛けることになるから絶対に変なミスできないっ!汗」
 
からです
 
ミスできないからちゃんと地図を読もうとするし、
コントロールの番号や順番も適宜確認する
 
何より自分の過ちが自己完結で済まされないので個人の時とは違うプレッシャーの中でそういう判断や行動をしなければならず、
個人の時よりより注意するようになる
 
この経験が私は個人の時にとても活かされたので、
オリエンテーリング始めてしばらく経つけど
「正置をちゃんとやらない」「地図を見てない」「コンパスを全然使ってない」とかの超基本動作をちゃんとやらない原因でいつも同じミスを繰り返してつまずいている社会人デビューティアさんがいたらリレー参加を勧めています
 
効果絶大なので、まだ経験した事がない人はぜひリレー参加してみて下さい
 
 
 
13、社会人デビューが地域クラブに入るメリット
 
今まで記述してきた通りです笑
 
自分より上手いオリエンティアと知り合えて、
自分に足りないスキルを補充できます
 
オリエンテーリングやってる人って基本的にとっても優しいじゃないですか
 
(この優しさが治安が悪い所ばっかり行ってた人間からすると最初ちょっと衝撃だった笑)
 
聞けば嫌な顔せず教えてくれるし、
上手くなりたい人にはどんどんサポートしてくれる
 
「サマチャレ行こー!」
て言えば一緒に行ってくれるし、
自分が知りたい事以上の事も教えてくれる
 
大会に一緒に行ったり
振り返りする人も見つけやすいし、
リレー参加の機会も得られやすい笑
 
 
それから練習会で習うばっかりでなく撤収や、
最近は設置やコーチもやらせてもらえるようになってきました
 
大学(中学・高校も)で始めた人達にとっては部の練習や合宿なんかでこれらを経験する事は当たり前だと思うけど、
社会人デビューでクラブに所属していないとこれらを経験する事はほぼ皆無
 
これもクラブに所属しているから経験できる事だと思います
 
特に設置は間違えちゃ困るし、
ちゃんと地図読んで地形の把握や周りの地形との比較・確認なんかもする必要があるから、
単にコントロール見つけに行くだけより繊細な判断能力が必要になるのでとても良い勉強とトレーニングになります
 
コーチも、そもそも自分ができないと教えられないし、それらを理解してもらえるように伝える言語化能力もとても重要なので、尚の事状況把握や技術のトレーニングになります
 
教える事によって自分のスキルの見直し・確認もさせてもらえるので、自分に足りない事もよく分かります
 
それから「教えてるのに変なミスできねー」て思うし、
教えるようになってからはより慎重に判断するようになって以前は現ロスして「ここどこだー!?!?!?」でログ見るとグッチャグチャになってたような事が減ったと思います
(実際にはまだまだミスしまくりだけど笑)
 
 
これらもオリエンテーリング上達には機会があれば経験してみた方が良い事だと思うので、経験をさせてもらえる地域クラブに入る事はムダでは無いと思います
 
 
あとは運営の経験をさせてもらえる事
 
私はオリエンテーリングの知り合いはクラブ員しかいなかったけど、OMMの運営に参加させてもらって坂野くん、野本くん、生田くんとかクラブ以外の知り合いができて、
そこから派生してオリエン界のインフルエンサーと繋がって笑…    Xでよりクラブ員以外のオリエンティアさん達を知って知り合い増えてって、となったり、
やっぱり大会参加できる事の有り難み、
それからオリエン界の事を色々知れる機会にもなっています
 
 
 
14、静岡OLCはイイぞ♪
 
まず、会長がのんべぇなので類が友呼んでる笑
 
ここ数年で静大生とか静岡出身県外在住大学生がたくさん入会してくれて、
急激にイケメン・カワイイ子が増えた♪
 
(うにこパイセンは「顔面偏差値クラス」があったら静岡は断トツ優勝と明言しております笑)
 
 
それから私のように社会人でオリエンテーリング始めて大会参加する人が増えてきました
 
以前はクラブに入っても大会参加する社会人が私ともう1人ぐらいしかいなくて寂しかったですが、
仲間が増えてきた事はとても嬉しいです
 
 
クラブウェアがカッコよくて目立つ
 
(大会会場やテレインの中、リレーのビジュアルで見つけるのにとても便利)
 
 
前述してきたように社会人デビューもだけど、オリエンテーリングが上手くなる環境が揃っている
 
 
村越先生、小泉さん…    ほか経験豊富なベテランさん達笑
 
 
静岡OLCは別に静岡在住とか、静岡県出身とか、静岡県内に通学・通勤してる、とかが入会条件にありません
 
実際に静岡に住んだ事がないし現在も住んでおらず、通学・通勤もした事無い会員さんもいます
 
あと他のクラブに入ってても入会できます
 
 
それから村越先生は、
 
「この先残された時間が少ないから、必要としてくれる人がいれば惜しみなく持っているものを提供したい」
 
と仰ってるので、社会人に限らず上手くなりたい人は今のうちに入ると良いですよー!笑
 
 
 
15、まとめ
 
「書く事なーい!」だったのに、結局結構書いたな笑
 
ネタ考えてたら来年のアジア選手権が開催されるチェンマイの話
(体のケアに世界中のトレーナー・セラピストが学びに来る“世界で1番気持ちがいいマッサージ《タイマッサージ》”の現地体験のススメ)とか、
オリエティア長男長女ばっかり話とかもしたかったけど、
この辺でおしまいにします
 
また興味がある方はどこかでお話しましょう
 
 
《イケメン推しティアランキング!》については、クラブの飲み会とかでうにこさんと吟味・選出したいと思います笑
 
ここまで読んで下さった方、
本当にありがとうございました
 
 
 
という事で、私はアドベントカレンダー投稿したぞ!
 
名雪くんは投稿したかな?
まだなら投稿するまで楽しみにしてるよー
!笑
 
 
 
 
 
 
 

 

登山で滑落事故 骨盤骨折

 

はじめに

初めまして。

岩手大学オリエンテーリング部OG(2014年卒)で現在はじゃじゃじゃOCを名乗る盛合美誉です。この度、Advent Calendarの運営者さまからお声がけいただき、執筆させていただくことになりました。

内容は私が岩手山で滑落した話です。正直なところ思い出したくもない嫌な経験です。しかし、このような機会をいただけたことは、山岳スポーツを愛するみなさまに自分の経験が少しでも役に立つかもしれないと思い書くことを決めました。

乱文ですがご容赦ください。

自己紹介とこれまで

私は岩手大学オリエンテーリングに出会い、タイムを競っているのに足の速さだけでは勝てない、競技の難しさに魅了され競技に打ち込みました。

社会人になり、競技から離れた時期もありましたが、大学時代からのライバルであった粂早穂と稲毛日菜子に山リハに誘われ、それをきっかけに再びオリエンテーリング熱に火が付きWOC2018 inラトビアを目指しました。私は岩手で競技に打ち込むことの難しさを感じており本気でやるのはWOC2018まで、と決めていましたが、個人戦のミドルでは頭部や腕など30箇所を蜂に刺され救急車で運ばれるという事故に見舞われました。途中棄権という結果になってしまい、このままでは終われないと思いました。

同年12月、香港で行われたアジア選手権で優勝することができ、翌年のWOC2019 inノルウェーの出場権を得ることができたので、またWOCを目指してトレーニングに打ち込みました。WOC2019ミドル予選では海外の個人戦の中で一番いい走りができ、決勝の結果はひどいものでしたが、私は予選での走りに満足したことと、もうトレーニングせず、好きなように山を駆け回ろう!という気持ちですっきりしていたので、帰国後はトレランと登山にはまっていきました。

そうして、登山も夏だけでなく冬の登山も覚え、いろんなルートに挑戦していくことになりました。

WOC2019 in ノルウェー

 

岩手山での滑落事故

私は2021年4月、残雪期の岩手山(2038m)で滑落し、ヘリで救助されました。

天候は雲ひとつない快晴、朝4時過ぎに登山口から登り始めました。装備はアイゼンとピッケルで、残雪期にしか登ることができないるルートに挑戦しました。

標高を上げるにつれて木がほとんど出てない一面雪となり、今から登る雪に覆われた岩手山を眺めて、楽しみな気持ちになりました。しかし、高度を上げていくと、だんだんそこにいるのがとても怖くなりました。障害物の全くないこの雪の斜面で転んで停止動作に失敗したら、1000mくらい止まることは不可能だと思いました。そのため、3点支持で絶対に転ばない、転んでもすぐにピッケルを指して止まろうと緊張しながら登りました。

そして、雪ゾーンを無事登り切り、その先は雪のないザレ場と岩になりました。雪がなくなっただけで、だいぶ気持ちは落ち着きました。それでも、足元はジャリジャリして斜度もそれなりにあるので滑りやすく、慎重に登っていきました。

そして、ここを登ればもう稜線、という1930m付近の崖まで来ました。地図を見ながら取付きやすそうな場所を探し、比較的安全に登れそうな場所を見つけ、そこから岩をよじ登りました。(イメージは岩手山鬼ヶ城コースの岩場をよじ登る感じの難易度に見えました)

私が先頭だったので、後の仲間に、落石があったら危ないので充分に間を開けてから登ってくるように言いました。そして、つかんだ岩が浮石ではないか、体重をかけれるか確認しながら少しずつ登りました。しかし、大丈夫と判断した岩を左手でつかみよじ登ろうと体重をかけた瞬間に、つかんだ岩の先っぽだけが、パキっと欠けました。感覚的には5センチくらいの出っ張りが欠けた感じです。雪解けで岩の表面が脆くなっていたのかもしれません。体が背中から真後ろにふわっと落ちて、真っ青な空と、岩を掴んだはずの自分の左手が見えました。あとは、あ、と叫ぶ仲間の声が聞こえました。

その瞬間は、ただ、死ぬんだな、と思いました。

その後背中に衝撃が走り、体はなす術なくバウンドしながらザレ場を10mくらい滑り落ち、うつ伏の体勢で停止しました。不思議なことに落ちた瞬間の痛みはありませんでした。息が詰まり、呼吸がうまくできませんでしたが、意識はずっとあり、生きてる、と思いました。

体の衝撃が柔らいできて、足を動かしてみようと少し力を入れてみると、大声で叫んでしまうほどの激痛が走りました。仲間が駆け寄ってきて、私をどうにか稜線まで運べないか試そうとしましたが、歩きづらいザレ場では二次災害になりかねませんし、何より激痛で絶対に無理だと思いました。自分のミスなので自分でなんとかしたかったですが、救助を呼ばざるを得ませんでした。

そして、事故のおよそ20-30分後くらいの9:00頃仲間が救助を呼び、1時間後にはヘリが来て、10:30頃救助されました。(ちなみに後から知ったのですが、救助を呼ぶ時は緯度と経度を伝えると捜索がスムーズだそうです。緯度経度は地図アプリなどで確認ができます。)   

 事故の原因としては、登れるだろうと思い、回り込むことなく崖をよじ登ったことです。今考えれば登山道になっていないルートだったので、岩が脆い可能性は充分にあったと思いますが、掴んだ岩が欠けるだなんて1mmも思っていませんでした。

 

2か月の入院生活

その後運ばれた病院では、骨盤骨折(3箇所)、親指関節の骨折と診断されました。搬送されたときはとにかく激痛で大声を上げながらベットに移されました。

バウンドしながら滑落したためいろんな箇所に傷

CT画像


親指の関節骨折

以下はメモに残していた日記です。

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◆4月27日入院ベット間の移動の際、骨盤に激痛。声が出て顔が歪む。絶対安静の寝たきり。起こしていい体の角度は30度まで。おむつとカテーテル生活に。下の世話は看護師さんに。

◆4月29日

リハビリ開始。補助ありで理学療法士さんに膝を引く動きをしてもらう。◆4月30日

夜、咳の衝撃で骨盤が痛すぎて泣く。眠れない。つらい。◆5月2日

寝たまま頭だけシャンプーしてもらう。スッキリ。ヒップリフトの許可。楽しい。◆5月3日 

ヒップリフト30秒×3セットを朝昼晩やることを決意。腕の筋トレも30回3セット。昨日は違和感があったけど、今日はヒップリフトがスムーズになった気がする。◆5月4日

親指の手術について説明を受ける。親指付け根の関節の少し上が折れており、粉砕も見られるそう。ピンで固定することを想定しているが、粉砕の度合いでプレートを入れる可能性がある。皮膚を切るので全身麻酔でやってくれるとのこと。こわああああ。完治までピンのみだと1〜2ヶ月、プレートだと半年くらいかかるそう。ピンだと良いなぁ。骨盤はズレていないのでとにかく安静にとのこと。◆5月5日 今日はまたシャンプーをしてもらいスッキリ!筋トレで二の腕が筋肉痛。◆5月6日

シャンプーしてもらう。寝たきりだと腸の動きが悪く、う〇ちが出ない。使わないよう粘ったが、坐薬を投入され3日分が一発で出た。◆5月7日

全身麻酔による手術の日。13:00に手術室へ。全身麻酔に耐えようと思ったけど、眠くなりますよ〜と言われてから水の中に沈んでいくような感覚に。看護師さんと何か話したと思ったらもう記憶なし。体感30分後に盛合さーん、と呼ばれ意識が戻った瞬間に手術をした右手が痛む。痛い!意識が朦朧としながら喉に入っていた管を抜かれて酸素マスクを装着。その日の夜にヨーグルトを食べれたけど、喉がイガイガして食べづらかった。ピンだけの手術となった。良かった。◆5月8日

楽しみにしていた朝ごはんがお粥でショックを受ける。右手はとても痛い。◆5月9日

右手の痛み、だいぶ良くなる。2週間ぶりのパン。喉がイガイガして咳が出る。でも骨盤には響くほど痛くはない。けど横になると咳が出るから苦しいのは苦しい。咳止め明日からは1日3回飲ませてもらうことに◆5月10日咳止め飲んでも咳が止まらず、PCR検査。親指のリハビリをしてもらう。針金が入っててもリハビリできるんだ〜と思って驚いた。手の腫れはだいぶ引いてきたけど、手のひらはまだ腫れてる。明日から座るリハビリが始まる。ワクワクすっぞ!◆5月11日歩行機を使って立ち上がる。2週間ぶりに立ち、少しめまい。20mくらい歩けたが外科の先生方が無理させるな、とあわあわして、私も無理しないでと注意される。無理しないって、具体的にどんな行動が無理なのか分からん◆5月12日車いすに乗る練習。体重をかけないように車いすに乗り移る。◆5月13日車いすでトイレの行き方を教わり、カテーテルを抜いてもらう。看護師さん付きでトイレに行けるようになる。◆5月15日見守りなしでトイレに行けるようになる。歩行機で足踏みの練習などする。右足が上げづらい◆5月16日3週間ぶりの風呂でシャワー。気持ちええ。スクワットのような動きが容易にできるようになる。動かした部位は次の日もっと動かしやすくなっている感。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この後順調に回復したため、メモを残していませんでした。

2か月間入院し、3か月後には違和感があるものの軽いランができるまでに回復しました。

入院生活の最中、いろんな方からお見舞いの連絡をいただき元気づけられました。本当にありがとうございました。

また、叱咤のコメントもいただいたり、もう山に登るのはやめるよう言われたりもしました。心配をおかけし申し訳ありませんでした。

 

たくさんの奇跡

私は事故を起こしてしまったもののたくさんの奇跡が重なりました。

❶頭まであるザックを背負い、スノーシューをつけていたため、それがクッションになり、背中から落ちたにも関わらず、頭や背骨が守られた。(鞭打ちにすらならず)

❷斜度とザレ場のおかげでうまく滑り、落ちた時の衝撃が逃げた。

❸落ちた付近には大きい岩も点々とあったのに、岩の上ではなくザレ場に落ちた。

❹風はなく晴天だったので、ヘリがすぐに救助に来てくれた。

❺骨盤は骨折したが、折れた骨がズレていなかったので内臓破裂などの重症にならなかった。

 

これらの奇跡のおかげで、骨折した親指は元通り、骨盤も異常なくトレランやオリエンテーリングも何の問題もなくできます。ただこれらの幸運はほんとうにたまたまです。今思い起こしても生きていることが不思議なシチュエーションだったと思います。こうなっていたら、ああなっていたら、などと考えると本当に思い出したくない記憶です。

 

岩手山での事故と、中国の100kmレースでの事故

私が岩手山で滑落しヘリで救助された次の日、福岡からのソロ登山者が岩手山山頂付近で低体温症により動けなくなり、17:00ごろ自ら救助を呼ぶも悪天候と時間が遅かったこともありでヘリが出動できず、翌日遺体で発見されるという遭難事故がありました。

私だったかもしれない、と思いとてもつらい気持ちになりました。

また入院中、中国の甘粛省で開催された100kmのトレランレースで、急な悪天候によりトップ選手を含む21名が低体温症により命を落とすというニュースを見ました。運営側の責任なども言われたりしていましたが、命を落としてしまっては、だれの責任だろうが関係ありません。自分の命を守るのは自分なんだなと思いました。

この事故も自分が滑落事故を起こした直後だったので、他人事とは思えず大変ショックな事故でした。

参考:中国の事故から考えるトレイルランニングの装備と心持ち

その後の対策

私はオリエンテーリングや登山の他にも、トレラン、スノーボードバックカントリーなどの山岳スポーツを楽しんでいます。それらを続けるためにもこのままではいかん、と思い退院後は以下のことをしました。

❶山岳保険加入

→未加入だった!

❷ココヘリ加入

→未加入だった!

❸山のリスクマネジメントや雪崩の本、山岳事故の記事を読む

→どこかで自分は事故らない他人事考えていたため、これまで目を通すことがあまりなかった。実際には誰にでも事故は起きる、ということが分かった。

❹ホイッスルは口元らへんに必ず装備

→この滑落でスマホがぶっ壊れ、自分では外との連絡手段が絶たれてしまった。何かがあったときに居場所を知らせるツールが必要と感じた。

❺ツェルト購入、張り方練習

ビバークすることになってしまった時の備え

❻生きて返ることが最大の目標、危険なことはしない

→臆病に山を楽しむようになった。

そんなの当たり前だろ、と思う方もいると思いますが、けがをする前の私にとっては恥ずかしながらそうではありませんでした。私のような人が同じ経験をすることがないよう、参考にしていただければ幸いです。

 

世界選手権ミドル予選で30箇所蜂に刺された事故

自己紹介でもすこし触れましたが、私はWOC2018のミドル予選で蜂に体中30箇所を刺される事故に遭いました。

経緯としては、前を走るランナーが地バチの蜂の巣を踏み抜いたようで、地面から煙のように蜂が沸き上がっていました(まるで熊のプーさんの蜂みたいでした)。そこに私が通りがかり、虫が湧いているな、と認識した時には蜂に襲われていました。約10~20m先には、私の目指すポストが見えていました。

蜂は一度刺すとその臭いを追ってほかの蜂も刺しに来るそうで、私は一度競技を続行しようと試みましたが、ポストに近づこうとして再び蜂に襲われてしまいました。結果、頭部や、黒い衣類を付けていた腕を中心に30箇所刺されました。

悲鳴を上げ頭にくっついてくる蜂を搔きむしりながら、逃げ回り、異変に気が付いたメディアのイケメンカメラマンに助け出されました。そして、救急車を呼んでもらい、私と私のGPSは時速100kmでマップアウト。病院に運ばれました。

驚いたのは、ルート上でしかもポストの近くに蜂が大量に湧いていたのに、競技中に襲われたのが私だけだったということです。黒い髪と黒いアームカバー、ソックスを身に着けていたからだと思います。同じ黒髪のアジア勢もいましたが、衣類は黒ではなかったので襲われなかったんでしょうか。。。謎です。

 

この経験から、夏は黒いウェアは怖くて身に着けるのをやめました

トリムが黒い方は本当に注意が必要です。

他人事ではありません。その時は突然やってきます。

 

事故後の同年10月、トレランでも九死に一生!?

私はこれまで、蜂に襲われ、滑落で骨盤を骨折し、次に来る不幸は熊に違いない!と思い、熊の対策をいろいろと調べたり勉強をしました。そして、熊を見つけてしまったら背中を向けずにゆっくり下がる、最悪持ち物を放棄して気をそらす、大声を出さない、などと出会ってしまった時をイメージして過ごしていました。

そして、滑落した同年の10月、栗駒山に紅葉トレランに行きました。小さいトレランザックには熊スプレー、熊鈴ももちろん携帯し、早朝の登山道を走っていました。風が少しあり、つづら折りで、両脇の藪が高い場所でした。つづら折りを曲がった瞬間、目の前に熊がこちらを向いて座っていたのです!手を伸ばせば届く距離です!

あまりにも近い位置に急に熊が現れたことに驚き、気が付いたら

ぎゃあああああああああああああああああああああ

と大声を出して後ろをついてきた仲間に背中ごとぶつかりました。

熊も突然のことで驚いたのか、くるりと向きを変えて藪のある斜面を下の方に逃げていきました。ほんの2~3秒の出来事でしたが、訳が分からず数分間動けませんでした。せっかく準備した熊スプレーは出す暇なんてありませんでした。滑落に続き、今度は熊に襲われるところだったと思い、本当に最悪な気分でした。

その後の対策としては、見通しが悪いところでは鈴だけではなく笛を吹いたり、手を叩いて大きな音を出すようになりました。ただ、昨今のニュースでは、人を怖がらない熊が多くなっているということなので、もはや何を対策していいか分かりません。

とにかくここでも思ったことは、事故は誰にでも起こる、と再認識しました。

最後に

私の事故の経験を書くことは、恥をさらすことではないか、自分の不注意を不快に思う人もいるのでは、責められたられたらいやだな、など色々な嫌な感情があり、ずっと何かに残すことをためらっていました。ですが、読んでいただいた方には、自身の山との向き合い方やリスクを今一度考えていただき、山岳スポーツを楽しんでいただければ幸いです。

いろんなスタイルがありますし、あれもこれもこうしなければいけない!!!と説教臭く言うつもりはありません。

正解はないと思うので、スタイルに合わせて備えをしつつ末永く山を楽しみましょう!

これまで色々な事故に遭ってきましたが、家族をはじめたくさんの方に支えてもらいました。この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました!

 

以上、滑落事故の経験談でした。

ご清覧ありがとうございました。

 

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