オリエンティア Advent Calendar

オリエンテーリングを語ろう。

アラサーオリエンティアがなぜか競技を続けている理由

こんばんは!こんにちは!Advent Calendarの14日目を担当します小泉佳織です。立ち上げ期より読み専でしたが、お声がけいただきついに2022年デビューです。

 

■自己紹介

2009年津田塾入学、東大OLKで活動をしていて、現役実績はインカレミドルで2年・4年と5位入賞、リレーは4年に5位入賞で、同期の某結城選手には「5位コレクター」の異名をつけてもらいました。

現在は入間市OLCと鞍部同好会(09全国同期の輪)に所属し、本能に任せてオリエンテーリングしています。埼玉県協会の理事も務めています。計算すると分かりますね、アラサーです。サーのover側なのでアラサー単語を使ってよいか調べました。±2歳はOKみたいです。

入間市OLCと今年もCC7参加の鞍部同好会

さて、大学卒業をして10年も経つと同世代、特に現役時代バチバチに競い合ったWE・WA仲間を大会会場で見かけることはほぼありません。特段オリエンテーリングが上手でもないのに、それでもなお私が細々と競技を続ける理由を書きたいと思います。

パンピーが世界大会に参加できる

パンピー死語じゃないですかね、大丈夫でしょうか。Advent Calendarでも海外トーク頻出しますが、この競技は実力問わず容易に海外遠征ができます。私はそれを大きな魅力と感じています。海外旅行が好きで、社会人になってもコロナ前までは年3回ペースでした。自分の好きなモノ×好きなモノの組み合わせでたまらないのです。

中学・高等はバスケ部でしたが、海外遠征してバスケットボール大会への参加はイメージが沸かないですし、チャレンジしてみたいと思ったこともない。国内でも海外でも旅行感覚で大会にも参加できるのはこのスポーツ、競技最大の魅力と考えています。

 

今でも50km/月を目標にゆるくトレーニングを続けています。何のために走っているのか?それは思い立った時いつでも海外遠征に踏み切れるためです。全日本でも、CC7でもない、来たる海外遠征のためなのです。私にとって海外遠征の魅力は3つです。

①有名観光地でないところに行ける

②ほぼ毎回意味不明テレインでレースできて興奮する

③レース後のごはん・お酒は最高に美味い(世界共通)

この3つ全て✔✔✔な方は、騙されて海外遠征行ってみてほしいです。

 

■過去参加した大会のご紹介

これだけ推しているのだから、さぞ海外遠征に行っているだろうと思われたかと思いますが、3回だけです。ただいずれもマイナー大会ですのでご紹介します。

 

2012.7 4th Tour O Swiss 2012

大学4年就活終わった瞬間に申込み、これが初海外遠征です。旅行メインの大会で1週間強スイスを移動しながら各地で毎日レース+観光(追レース選べることもある)+ディナー(gala・表彰式など)という感じ。毎日濃密で旅行としても大充実していますが、なんせマイナー大会で参加者100人規模、私の参加したクラス(WASみたいな)は7人で高確率で表彰対象!箱詰めのリンツチョコやアーミーナイフ等、毎レース豪華な賞品をもらえました。

学生でお金がなかったのでアルコールをばんばん頼めずひもじい思いをしましたが、今や同じクラブである植松ママやJapanese大人が私たちにビールやワインを差し入れてくれました。スイス・ドイツ・フランス3ヶ国にまたがるスプリントは思い出深いです。

4th Tour O Swiss Baselから入り、Lausanneで終わり

アルコールの恩人植松ママ@森林限界テレイン

 

2016.7 5th Tour O Swiss 2016

マイナー大会なためBIG大会と繋がる日程が組めるときに開催できると聞くTour O Swiss、前回2012はツアー最終場所がWOC、2016はJWOCと繋がっていましたが。4th大会大満足だったので、迷わず参加。今回も70人弱の参加者で私のクラスは5人、うち3人が日本人のお仲間クラス!毎レース上位争いを繰り広げ、世界で戦える選手でした笑

テーマが鉄道旅でしたので、かの有名な氷河特急や山岳鉄道での移動もありました。社会人3年目だったので夜もバンバンお酒飲めたし最高でしたね!

5th Tour O Swissのそそるリーフレット
旧市街地スプリントと氷河特急

JWOC観戦もしました

以上がスイス2連発です。写真をあまり載せていませんが、2回ともこれだけ移動して毎日美味しいもの食べて観光するので、本当に楽しい遠征です。ツアー内に食事もついているので、レストラン探す必要もないのがGOODでした。本大会のサイトが残っているのでご興味あればこちらをどうぞ!次開催が分かったら絶対に行きます。一緒に行ってくれる方ぜひお声がけください。

 

2019.6 OOCUP 2019

なんせガチガチレースだけの大会はあまりそそられず、引き続き緩めの大会を探している中、入間の新さんからスロベニア大会のお誘いがあり、これよこの緩さよ!と思い即決しました。大会がなければ生涯でスロベニアに行く機会はなかったかもしれません。レースは3本だったかな?あとは観光、有名なのはブレッド湖でしょうか。美しかったです。よく食べてよく食べてよく飲んで飲みました。バカンス時期で大会参加者は大勢いましたが、私たちからするとマイナー大会という位置づけです。今年のOOcupサイトもありました。

コロナ渦になってからは国内引きこもり勢です。また早くいきたいな。いずれも遠征メンバーのおかげで素敵な思い出になっています。

入間市OLCメンバーでの遠征

凹地凹地凹地凹地の面白テレイン

 

■己のメンタル維持・性格維持

オリエンテーリングを続けている理由は海外遠征に参加するためと言いましたが、年に何回も発生するイベントではありません。日常的な理由としては見出しの通り、自分が自分でいられるためにこの競技を続けているのだと思います。

 

社会人は楽しいこともありますが、理不尽なこともゼロではないし、平日は業務だけで1日終わり虚無虚無プリンになる日もあります。そんな時でも週末にオリエンテーリングがあると、都心から離れた場所に行き、いつもの面々と他愛もない話をして、競技中は嫌でも自分に向き合い、ただただ次のポストのことを考えます。この時間や空間が仕事やプライベートでもやもやしたことをリセットしてくれる気がしています。結果、私が思う私に戻ることができます。

 

「走ると性格良くなるから続けてる」「性格悪くなってきたから帰って走らないと」とよく言っているのですが、今風に言うと「運動は自己肯定感を高める効果がある」ですね。これからは知的な言い回しの方を使っていきたいと思います。

 

オリエンテーリングは私の逃げ道

本題とはそれるのですが、中堅社員となり今まで以上に仕事以外でのやりがいや生きがいを持つことを大事にしています。多忙な時ほど、仕事以外に目を向けるよう意識します。

と、書くとかっこいいですが要は逃げ道です。週末大会があるから、トレーニングしないとだから、大会準備しないとだから、打合せがあるから....この理由があるおかげで社会人業務に没頭しないで済むのです、頭も心も人間関係も容易に切り替えができるのです。

 

それからオリエンティアはプライベートを語らなくていいのも好きです。どんな仕事してるかも分からない、結婚しているかもよく分からない、付き合っている人がいるかもよう分からない、分かるのはオリエンテーリングの実力くらい(笑) それでも長時間遠征や合宿や旅行に行ける関係性が好きです。

 

オリエンテーリングのパワー

オリエンテーリングというスポーツに出会えていなければ、入社する会社も違うでしょうし、日々の過ごし方も違うだろうと思います。今がベストかは誰も分からないですが、今の自分が好きです。また、オリエンテーリングを通じた友人・仲間が大好きですし、活力を与えてくれるこのスポーツに感謝しています。このマイナースポーツに出会えて良かった。

 

■おわりに

楽しかった海外遠征を回顧し浸ってしまい、改めてオリエンテーリングの尊さを感じたところしんみりしてしまいました。そんなつもりではなかった。特に競技的な目標もないけれど、それでも私がゆるゆると続けている理由を列挙してみました。この記事で卒業後オリエンテーリングを離れてしまっている仲間がふらっとまた大会参加してくれたり、現役生が卒業後もゆるっと競技を続けてくれたら嬉しいです。

 

(私の)関係者のみなさま今年も本当にお世話になりました。年末の挨拶の前に、、、、

 

メリークリスマス!!!最後までお読みいただきありがとうございました!