オリエンティア Advent Calendar

オリエンテーリングを語ろう。

JWOCミドル予選とGPSアナリシス

こんにちは。KOLC47期、横浜国立大学3年の稲森剛です。

 

4種目5レースあるJWOCの中で、唯一の予選レースであるミドル予選について書かせていただきます。JWOCミドル予選は、僕が初めてJWOCに出場した2014年の時から最後のJWOCであった今年まで、僕がオリエンテーリングにおいて最大の目標にしてきたレースです。

 

JWOCのミドル予選では、男女それぞれ3コースに分けられ、各コースで

20位以内:A決勝

40位以内:B決勝

それ以下:C決勝

となります。

 

IOFの記録まとめページ(

Junior World Orienteering Championships : International Orienteering Federation

)で調べてみた所、1990年に開かれた第一回JWOCの翌年からミドル競技の前身のショートが予選決勝方式で行われ、今と同じ3レーンの上位20人がA決勝となっていたようです。2004年からミドルに名前が変わりました。A決勝に出場した日本人は今のところいないと聞いています。

 

 そして翌日の決勝では、BC決勝は男女同時各コース1分間隔スタートでささっと済まされるのに対し、A決勝は男女で時間がずらされている上に、2分間隔スタートと観戦しやすいようになっています。実況や観戦はJWOCの全5レースの中で最も盛り上がります。A決勝にだけスペクテーターズレーンがあることも多いです。

 

 この特別な舞台を初めて見たのはJWOC2015ノルウェーの時でした。決勝の会場はオープンの斜面にあり、大型のスクリーンが設置され、フィニッシュとスペクテーターズレーンがスクリーンの前にあるという最高の観戦環境でした。

  

↓↓JWOC2015ミドルのハイライト動画。実況も入っていてその盛り上がりを感じられると思います。 


JWOC 2015 Middle Men

 

 B、C決勝が終わった日本チームはA決勝の観戦をしました。走り抜ける選手の速さ、会場の盛り上がり、スクリーンに映し出されるGPSやTVコントロールからのライブ、何もかも特別な感じがして、この舞台を走る側になれたら最高だろうなと思い、2年かけてミドル予選を目指すことにしました。

 

そして2年が経ち、今年のJWOC。ミスもありましたが最小限に抑えられ、自分なりのベストレースが出来ましたが、予選通過には1分44秒も届きませんでした。結構近くまで行けたようにも見えますが、全然まだまだだったなという感想です。でも、予選通過を争う選手たちに混じれたことも、去年まではレース中後ろの選手に抜かれる事の方が圧倒的に多かったのに対して、今年は抜かれるより抜く人数の方が多かったことも、レース中周りの選手たちと同じペースで走れてたことも嬉しかったです。

 

 

 

 さて、ここから本題に入ります。

 

 今年のJWOCでは選手全員にGPSが付けられました。そのGPSのルートはインターネット上で再生できるだけではなく、全ての選手のルートをGPX形式のファイルでダウンロードすることが出来ます。自分のルートだけでなく、オヤナホのルートをQuick Routeで分析することも出来るのです。

 

 

 そこで、JWOC2017ミドル予選男子1組、1位のOlli Ojanaho(JWOC2014-2017で金6銀1銅2の物凄い選手)、A決勝ボーダーの20位であったモルドバのAnatoli Fomiciovと、僕のGPSをQuick Routeで比べて見ることにします。ペースでの色分けは、次の画像のように4:00/kmで青、8:00/kmで赤としました。

 

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これから比較する3人のレースタイム

Olli Ojanaho FIN 1位 21:18

Anatoli Fomiciov MDA 20位 27:00

Go Inamori JPN 28位 28:44

となっています。Ojanahoさんは2位と2分の差を付けるぶっちぎりの走りでした。

 

ミドル予選男子1組はこんなコースでした。

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ミドル予選男子1組のコース

 

 

 

ペースについて

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ペースの割合(横軸を合わせたかったのですが、できなかったので無理やり合わせました。見にくくてすいません)


Ojanaho選手とは、山の位置が全然違いますし、トップスピードで走れている割合や減速している割合も全然違う事があらためて分かります。20位のFomiciov選手と比較しても、予選通過のためには山の位置を30秒/km程度上げる必要がありそうです。

 

 

 

スタートフラッグまで

次は、普通のラップ解析では見ることのできないスタート枠からスタートフラッグまでのスピードを見てみます。①スタート直後のペース ②平均ペース ③最高速の3点と減速箇所について見ました。

 

まずは20位のFomiciov選手。

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Fomiciov選手は、①4:32/km②4:38/km③3:33/km。スタートフラッグ前後でしっかりと減速している様子が見られます。

 

次に僕。

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①5:40/km②4:54/km③3:26/kmでした。たぶんS→1を読んでからペースを上げて走り出したんだったと思います。最高速はトラックでの3000mTTのペースよりも速く、かなり力んでいるように見えます笑

 

そしてOjanaho選手。

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①3:40/km②3:31/km③2:35/km。別次元のスピードでした。スタートフラッグまで全く減速する所が無く、最高速度は50m走で7秒に相当するペースです。

 

 

 

4→5

最もOjanaho選手のルートが意外だったレッグです。このレッグどうしますか?

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Fomiciov選手と僕は真っすぐに行くルートを選びました。というか僕には真っすぐルートしか見えていませんでした。しかし、Ojanaho選手は右回りでピークを辿ってコントロールへ。

 

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左からOjanaho選手、Fomiciov選手、僕のルート

 たしかに右巻きルートだとコントロールまで自信をもって走れるし、崖の下のコントロールなので上から行くよりも巻いた方が見つけやすいです。実際に僕は、崖の下にあるということを意識していなかったので、コントロール手前で減速してキョロキョロしてしまいました。また、5→6のルートを読んでいて脱出をスムーズにするために4→5を右回りにしたのかもしれません。

 

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5ポをパンチする瞬間(左からOjanaho選手、Fomiciov選手、僕)

 この画像の青線位置は、5ポをパンチしたタイミングのペースなのですが、Ojanaho選手は減速した様子が全く見えません。ほとんどタッチフリーのようなパンチをして駆け抜けているのでしょう。Fomiciov選手もパンチ前に崖の上で減速していたようですが、コントロールをパンチ後はすぐに脱出しています。一方で僕は、番号を確認してパンチして5→6のルートを読むのに6秒もかけていたようです。遅すぎる。

 

 

 

6→7

僕がこのレース最大のミス(ミスタイム45秒)をしたレッグです。

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6-7 稲森のルート

 円の中の岩に隣接コントロールがあって釣られてしまいました。イメージ通り出てきたのに、70であるべき番号が140だったので、間違えて2倍の数字を設置してしまったのかと思いました。冷静に考えれば、道の曲がりからアタックして植生界の傾斜変換にある岩は1つだけなので、すぐにリロケートできたはずです。

 

GPSを再生してみると、このコースを走った選手の半分以上がここに引っかかっていますが、ほとんどの選手はすぐに判断して正しい所に行っています。冷静さと周囲の特徴物の把握が足りませんでした。

 

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Ojanaho選手(左)とFomiciov選手(右)は、登り切った所で少し(5秒程度)止まった後、正しい方に向かっています。レース中このように戸惑うことは必ずあります。こういう時に、素早く的確に対応できるようになるためには、アタック前にコントロール周りの地図を少し広く見てイメージしておくことや、実際の周囲の景色をよく見ておくことなどが必要だと思います。お絵描きとかもっとやるべきだなと思いました。

 

また、僕は道からピンポイントでコントロールを狙いましたが、Ojanaho選手(左)とFomiciov選手(右)は右にエイミングオフをしています。簡単に速くコントロールに行けるルートが見えていませんでした。

 

 ちなみに途中の道走りのペースは、Ojanaho選手が2:50~3:20/km、Fomiciov選手が3:40~4:00/km、僕が3:45~4:10/kmくらいでした。200mちょっとの道走りなので、Ojanaho選手とは10秒程度、Fomiciov選手とは2秒程度の差が、この道走りだけでついていることになります。秒差の戦いなので、ここでの1秒も惜しいです。

 

 

 

Eカードのパンチスピード

このレースではEカードが使われました。9番コントロールはアタックも脱出も簡単で、カメラマンが目立っており非常に簡単であったため、パンチの速度を比べられそうです。

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9ポ パンチ前後のペース(左:Ojanaho選手、右:稲森)

 画像ではグラフの縦軸が写っていないですが、Ojanaho選手は一瞬5分/kmに達したくらいである一方で、僕は8分/kmに達したくらいと、パンチの瞬間3分/kmの差がついています。6-7の道走りのペースで見たように、ただ走るだけのペース差は1分弱/kmであることから、パンチ前後の動きでも差を付けられていることは間違いなさそうです。パンチの動きなら日本に居てもいくらでも練習できるので、こういう所では差を付けられないように出来るはずです。

 

 

 

9-10

このレースで最も綱渡りをして、2番目にミスタイムを計上してしまったレッグです。

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9→10 左からOjanaho選手、Fomiciov選手、僕

走ることと前を走っている選手を抜く事に意識が向きすぎていて、道を離れた後どうするのかを全然考えていませんでした。「やばいやばい」と思いながら歩測とコンパスと耕作地との距離感だけでフワフワと進んで、かろうじてたどり着きましたが危なかったです。自信を持ってスピードを上げられてかつ距離が長くもない“切り開き―尾根に沿って行くルート”が間違いなく正解でした。予選通過したいなら見逃してはいけないルートだったと思います。

 

4-5や6-7と同様、簡単に確実に速くコントロールが見つけられるルートを見出す力が弱いなと感じます。海外の難しいテレインの難しそうなレッグでも、分かりやすい特徴物を上手くつなぐことで、自信を持って速く走れます。そういうルートを見出す力がまだまだだったと思います。

 

 

11-12-13-14-F

11-12で僕は分岐で減速してコンパスを見ましたが、Ojanaho選手は減速するどころか下りの勢いで加速しているようです。僕にとっては不安を感じるコントロールでしたが、Ojanaho選手にとっては間違いなくたどり着けるコントロールなのでしょう。高さや切り開きの向きに対する進むべき方向の意識で自信を持っているんじゃないかなと思います。

 

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11→12→13→14→◎左からOjanaho選手、Fomiciov選手、僕

11からフィニッシュまでのタイムは、Ojanaho選手が2分11秒、Fomiciov選手が2分48秒、僕は2分52秒でした。予選通過者(20位以内)の平均は2分40秒で、僕より遅かった予選通過選手は3人のみでした。このことからも体力的にまだ予選通過には足りなかったなと思います。

 

 

まとめると、

・いまJWOCミドル予選を通過すれば、日本人初のA決勝進出者になれる

・ミドルA決勝はJWOCの中でも特別な舞台

・ナビゲーションしながら走るスピードが僕よりも30秒/km程度速くなれれば予選通過ライン

・コントロールで止まる時間やパンチの速度など、日本でも練習できる部分で結構速くなれそう

・自信を持って速く走れるルートを見出す力

といった感じでしょうか。大変ですが、ミドルA決勝の舞台を走れたら絶対に最高なので、これからJWOCに行く選手にはミドル予選通過を目指してほしいと思っています。

 

 

僕は今も、“予選を通過した選手だけ走れる決勝“に魅力を感じています。フォレストとスプリントでWOCが分かれるとフォレストの予選が復活するそうなので、狙うかもしれません。

 

 GPS

 今回↓↓のサイトからGPSデータをダウンロードしました。

https://www.tulospalvelu.fi/gps/

WOCとかWorld Cup、スキーOなどいろいろなGPSを2DRerunで見ることができます。いろいろなコースで海外のトップ選手のルートが見られるので面白いです。

 

また、今回のようにGPXをダウンロードできるので、例えばこんなことも

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WOC2017Middle 上:Thierry Gueorgiou 下:Olli Ojanaho

今年のエストニアWOCミドルにけるフランスのThierry GueorgiouとOlli Ojanahoの比較です。JWOCであれだけ圧倒的であったOjanahoよりも更に速いです。

 

 

 

おまけ1

JWOC2000

 過去のJWOCを調べていたら、2008年以前のJWOC公式WEBサイトはほとんど消えてしまっていましたが、2000年のチェコJWOCのサイトだけはまだ生きていました。加藤さんや番場さんが出場した年のようです。

http://www.orienteering.cz/jwoc2000/index.html

17年前のブリテン、スタートリスト、リザルト、地図、ラップタイム、写真が見れます。”Video simulations of real runs courses of leading racers”なんてファイルも残っていました。トップ選手のルートがアニメーションで見られるのだと思いますが、残念ながら僕には再生できませんでした。

 

ブリテン4にはCD-ROMという項目があり、大会後にはリザルトや地図、さっき紹介したsimulationなどが入ったCDが販売されたようです。こういう記録は物にせずにWEBやパソコン上に残っていても後々振り返らない事が多いので、今でもやって欲しいなと思いました。

 

↓↓VIPレース(今でいうオフィシャルレース?)のスタート

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VIPレース(今でいうオフィシャルレース?)のスタート

↓↓男子ショート予選の地図

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男子ショート予選の地図



 

 

おまけ2

全然話が変わりますが、どうしても書きたいのですいません。

KOLC大会の魅力①

~国内では他に類を見ない高難易度テレイン~

初めて行く未知の森の中、溶岩流により形成された複雑な地形の上で、地図とコンパスと自分だけを頼りにナビゲーションをする。オリエンテーリングが楽しめるテレインです。下の動画はまだ紹介動画“予告編”です。紹介動画“本編”も作成中です。お楽しみに。


第7回KOLC大会 紹介動画予告編

 

KOLC大会の魅力②

~テレインがとにかく美しい~

競技の進行とともに移り変わる幻想的な景観の中を走ることが出来ます(テレインプロフィールより)

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テレイン内(大会公式サイトより)


 KOLC大会の魅力③

~復活後初の自前調査~

西村さんに調査を教わり、一昨年KOLC大会が復活して以来、初めてKOLCで一から調査作図を行っています。始めは調査が全然進まず地図できないんじゃないかとも思っていましたが、気が付けばほとんど調査は終わっていて、試走ではちゃんとオリエンテーリングが出来ました。

 

KOLC大会の魅力④

~マッパーとコースプランナー~

調査責任者は伊藤樹、作図責任者は上島浩平、コースプランナーは伊藤樹です。そろそろ知っている人も多いかもしれませんが、上島の作図に対する知識とこだわりはインカレ作図競技部門があったら圧勝できるであろう高さです。また、伊藤樹の調査やコースセットにおけるセンスも光っています。

 

KOLC大会の魅力⑤

~わさびが美味しい~

テレインのすぐ下の谷にはわさび田が入り込み、筏場の集落には何軒ものわさび直売所があります。調査合宿では毎回のようにすりおろしていただいています。採りたておろしたてわさびの香りは最高です。

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KOLC大会の魅力⑥~⑨

サンスーシ大会(両方参加で参加費割引!)、温泉たくさん(修善寺湯ヶ島、伊東、熱海、箱根、湯河原)、ワイナリー、山も海も綺麗

 

KOLC大会の魅力⑩

~ヘリコプターで行ける~

ヘリコプターで行きたい方がいましたら、ご相談ください。伊豆ハイツゴルフ倶楽部のWEBサイトの下の方をご参照ください

 

最後まで読んでくださりありがとうございます。オリエンティアAdvent Calender12月13日は以上です。ありがとうございました。

2017年のオリエンティアがどんな靴をはいてオリエンテーリングをしているのか頑張って調査してみた件

 私は道具が大好きだ。山に登るのも好きだし、オリエンテーリングをすることも、走ることも好きなのだが、それに負けじ劣らず好きなのがそのアクティビティを支える道具である。道具がなければ人類はここまで進化をしなかった……ということを人類学者が書いた本に書いてあった気がする。靴がなければ私たちはオリエンテーリング中に、あんな危険な不整地を猛スピードで走ることなんてできないだろう。靴という偉大な発明に感謝を、先人の偉大な知恵に感謝を、私たちオリエンテーリング愛好家は捧げねばなるまい。人間一匹の力では到底出すことのできないパフォーマンスを引き出してくれる道具を、見ることが、買うことが、作ることが(あんま得意じゃないが)、そして何よりも使うことが大好きなのである。


 これまでのAdventの流れに合わせて私のことを知らない人のために、簡潔に自己紹介をしよう。私は現在早稲田大学に在学をしておりトータスにも所属しているオリエンティアだ。普段は勤勉な(諸説ある)地理学徒として地理の勉強に励みながら(学徒としての集大成である卒論という課題から逃避してこれを書きながら)、オリエンテーリングに情熱を注いでいる一学生オリエンティアであるが悲しいことに主要大会での実績はほぼない。趣味はオリエンテーリング……のほかに登山、トレランなど多岐にわたる。道具が好きすぎて新宿の某アウトドア用品店でバイトを始めて3年が経ち、某王手アウトドア用品メーカーM社やG社に就職するか真剣に悩んだ。以上が私の簡潔な(諸説ある)自己紹介である。


 かねてより疑問に思っていたのが、どうして学生のオリエンティアはほぼ自分が使うオリエンテーリング用のギアにこだわりがあまりないのか?という点であった。オリエンテーリングに適した装備というのは必ずあるのに、それをそろえないというのは、武器を持たずに戦に出ようとする武士そのものではないか。特に必要となるのはコンパスとシューズだけといっても過言ではないオリエンテーリング、いくら高いコンパスと靴を買ったって合わせておおよそ3万円だ。1か月学生がアルバイトをしていれば買っておつりが出る金額にどうして投資をしないのかがかねてからの疑問であった。先日、そういう思いと自分の趣味的なところが合わさり、よさげな靴の存在を知ってほしくシューズガイドなるものを作ったところ、結構な反応(当社比)もらうことができた。実際にアルバイトでシューズガイド先輩から教えてもらいました!貴方が作った人だったんですね!みたいな新人も接客した。

 

 と、言いつつも今回の記事はシューズガイドではなく、これも以前に興味があり調査を勝手にした「エリート選手が一体どういうギアを使っているのか?」というものがあるのだが、そのことをもう少し掘り下げてみた。インカレのエリートというのはあくまでも学生という生涯スポーツに位置づけられるオリエンテーリングの中ではほんの一部の範囲でしかない。そこで今回は、学生のみではなく日本の頂点を決める大会である全日本大会と、幅広い年代の参加者が集まった第37回早大OC大会の参加者が使用していたシューズを調査し、過去のインカレの調査事例と今回調査をした2件を踏まえて、そこから考えられる事項について検討する。

●全日本スプリント(2017/11/25)の調査結果


 全日本スプリントを調査した理由はトップ選手が多く集まる大会であるため、エリート層の使用シューズを調査するという趣旨に添うこと、調査するための素材(写真)を筆者が豊富に持っていたことが挙げられる。今回は決勝出走44人中37人の調査に成功をしたので結果をここに報告する。なお、全選手分の報告がなされていないのは、私が手元に持っている調査資料が不足していたためである。しかし、出場選手の約8割の選手の調査がなされており、統計的に有意なものであると考えている。

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全日本スプリント決勝進出者の使用シューズ

 調査結果は調査資料(つまりは選手の写真)の不鮮明さなどから特に使用しているコンパスなどは正確ではない点もあるかもしれないので、その点はあらかじめご了承いただきたい。


 今回はスプリントであったがフォレストを走行する部分が非常に多かったためにランニングシューズではなくトレランシューズ、あるいはO-シューズを選択する選手が非常に多かった。その中でも圧倒的なシェア率を誇っているのがイギリスのシューズブランドであるInov-8のシューズであった。約過半数のシェア率をたたき出していることは驚異的ともいえるだろう。

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決勝進出者の着用シューズメーカー別割合

 Inov-8のシューズの中でも圧倒的着用率をたたき出しているのが表でも色を付けている、2008年に発売されてから約10年経過しても大幅なモデルチェンジはされていないロングセラー商品、「x-talon212」とそれをベースに開発をされている200、225のx-talonシリーズだ。この人気は日本のみではなく、世界のオリエンテーリングの大会映像を見ていても、トップオリエンティアが履いている姿が確認できるほどの人気を誇っている。何といってもその最大の特徴が軽さ、そしてグリップ力の高さである。Inov-8のシューズの中でも最も粘り気の高いスティッキーラバーを採用し、細身のデザインで(2015-16で幅広のモデルが発売されたが履くなら細身がおすすめ)コントロールがよいところが最大のセールスポイントであろう。筆者も最初に履いたオリエンテーリング用のシューズがx-talon212だった。ひもが改良されたり、アウトソールが変わったりと、マイナーチェンジは少しずつされているのだが、その根幹のグリップ力の高さと軽さの両立というのはまったく変わっていない。若干ソールは薄いかもしれないが地面を強くとらえるためのストロングポイントだということを思えばその薄さも利点になりえる。もちろん、ふみ抜きには細心の注意を払う必要があるが。


 Inov-8以外ではトレイルラン業界ではInov-8よりも高いシェア率を誇るSalomonが二位に。SpeedCrossシリーズを筆頭にグリップ力の高いシューズがオリエンテーリングでも活用できるということで人気を誇っているようだ。SpeedCrossはpro、S-LABシリーズのほうが靴が軽くなり、靴としてのクオリティは高くなり保水もしにくくてオリエンテーリング向きであるが、その点、エリートでSpeedCrossを履いていた両名はProを履いており、よいチョイスだと個人的には感じた。


 もちろん、スプリントということでランニングシューズを履いている選手もいる。今回はランニングシューズを履いている2017年のインカレスプリント覇者のT市選手だが、フォレストではx-talon212を着用している(たしか)。


 今大会では圧倒的な着用率を誇ったのがInov-8であった。エリート選手層で圧倒的な人気を集めているシューズがInov-8といえる結果が以上のことから判明した。それをもう少し視野を広げて、エリート以外の選手が履いているシューズがどういうものなのか、という点から比較したい。

 

●第37回早大OC大会での調査(2017年2月)

 

 全日本スプリント決勝と違い本大会は出場することに資格等は必要なく、申込者すべてがレースに出走することが可能である。参加する年代層も非常に広く、中高生のようなジュニア世代から、競技者の中心である大学生、そしてシニア層も参加しており、エリート層に限らない非常に広い対象を調査することができた。今回の調査では大会参加者すべてではないが約半数である208名の調査に成功をしており、統計的に有意義なデータとなっていると思う。その結果を以下のグラフにまとめた。

 

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第37回早大OC大会参加者の着用していたシューズメーカー別仕訳

 全日本スプリントでは過半数のシェアを誇っていたInov-8のシューズだがトップシェアを維持していることは同じではあるが、若干その数値、シェア率というのは下がっている。今大会の着用者数は64人で、シェア率は31%となっており、シェア率の割合は全日本大会に比べると落ちている。Inov-8の中での内訳を覗いてみると、全日本スプリントではx-talonが圧倒的な数値を誇っていたが、x-talonを履いているのは約半数で、残り半分はほかのモデルを着用していた。以下にInov-8のシューズの種類について仕訳をしたのでその結果を報告する。作りが似ているモデルごとに同じ色で仕訳をしている。仕訳をしてみてもどのモデルともオリエンテーリングに適したものが多く、Inov-8の不整地に強いシューズが愛用されていることがわかる。(カテゴリー的にはtrailrocのみが不整地向けではないモデルである)全日本スプリントの時はテレインの制約上見られなかった金属ピン付のシューズを使用しているひともみられた。以前私が作成したシューズガイドで一押しにしているMudclaw300も6人はいている人が見られたことは非常に喜ばしい。ぜひもっと多くの人にはいてもらいたいものだ。

 

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Inov-8シューズ内訳

 Inov-8の次にシェア率が高いのはSalomon(23人/11%)だった。サロモンの靴で最も着用率が高かったのがスピードクロスシリーズであった。シェア率的には全日本スプリントの結果と変わらないという結果になっていた。SalomonのシューズはInov-8のシューズよりもソールが固めにできている。Inov-8の地面感覚が苦手な人はSalomonの靴を購入することを考えてもよいだろう。


 その次にシェア率が高かったのがなんとサッカースパイクであった。サッカースパイクの良さは何といっても価格の安さと頑丈さ、ラグの深さからくるぬかるみへの対応力であろう。サッカースパイクを着用しているのは主に大学生が多かった。その中でも最も着用している割合が高かった大学が東北大学の学生であった。どうやら以前に実施したインカレでの装備調査の結果と合わせて考えると東北大学の選手はサッカースパイクを駆る選手が多いようだ。いったい東北大学のどういう風習がそのようなことをさせているのか興味がある。


 アイスバグのシューズはエバニューが代理店を降りてしまったから日本にはほとんど入ってこなくなってしまった。北欧のメーカーなのでかなりタフでピン付のシューズも作っているメーカーだが、日本では手に入りにくくなっているのが残念である。なお、ヨーロッパではメジャーなO-Shoesメーカーである。スウェーデンの現役最強の女性オリエンティアTove Alexanderson はアイスバグのSPILIT6 OLXを履いてWOC2017を走っていた。


 Jalasなどの屈強なO-Shoesを履いている人もいた。日本では手に入りにくいシューズであるがゆえに、シニア世代に履いている人が多い印象を受けた。(Jalasはオリエンテーリングシューズの製造をやめてしまった。)トレッキングシューズ、ランニングシューズなどオリエンテーリングに決して向いているとは言えないような様々な靴を履いて出走している参加者が見受けられたのも、幅広い年代、経験を持っている人たちをを集めている早大OC大会だからこそ見えてくるものである。

 

●結果を受けての考察

 

 オリエンテーリングをするうえで必要となる道具というのはそんなに多くない。世界選手権の映像を見ていてもフォレストでランニングシューズを履いている人は見たことがないようにシューズはオリエンテーリングに適したものを選択することが非常に大切である。その点、今回と前回の調査から大半のエリート層とも呼べるオリエンテーリング愛好家はオリエンテーリングに適したシューズを選択していることが判明した。Inov-8のシューズが愛用されるのは高い悪路の走破性と合わせてスポーツ用品メーカー大手のデサントが展開していることによる販路の広さが関連していることは間違いがない。海外ではInov-8以外にもVJやIcebugのシューズが販売されているが現状、その両社の靴を日本国内で手に入れることはかなり努力をする必要がある。これでは広がりは見られないだろう。今後その点が変わるのかという点には注目をしていきたい。というかInov-8の靴の寡占市場化しているのはよくない。選択肢をギア好きとしてはぜひ、作ってほしいと願っているが、かないそうもないので悲しい。(ということで自分はInov-8以外のシューズがないかなーと思い、SalmingというメーカーのElementsという靴を現在使っている。現在のところ日本でこの靴を使っている人を自分以外に見たことがない。使用レポートはこちら


 一方でオリエンテーリングに適した靴を選択するということが早大OC大会の調査からまだまだ全体には普及しきっていないこともわかる。不整地を走るオリエンテーリングでは足元を守るということが非常に重要である。ふみ抜きなどのけがのリスクが常に付きまとうのがオリエンテーリングという競技であるがゆえに、そのリスク、オリエンテーリングに適した靴を選択していくメリット、大切さというのを窓口となるクラブ・練習会が周知していく必要はあるだろう。特に、多くの新人が毎年加入する大学クラブでは、リスクを避けるという点でも不整地を速く走るという点でもぜひ、オリエンテーリングに適した靴を選択するように伝える努力をしたほうが良いだろう。靴を見るべき時に注目をしてもらいたいことは①ソールのラグは深いか?6㎜以上あるものが望ましい ②ソールは不整地に耐えうる出来になっているか?アウトソールですべて足裏が覆われており、ミッドソールがむき出しになっているシューズではないか? ③側面やアッパーの素材は頑丈か? アッパーが薄くないか、あるいは側面が補強されているかどうか?―― あたりを気にするだけでふみ抜きなどのリスクはぐっと減るだろう。


 近年、OMMJAPANのようなトレイルランニングとは一線を画したアドヴェンチャーレース的イベントも人気が出ているが、不整地に踏み出すOMMの参加者の姿を見ていると、半そで短パンのようないでたちで肌が露出しており、やぶこいだ時にひどく痛そうだなあという格好で心配するケースも多い。靴含めて、オリエンテーリングに適した装備というのには身体を外傷から守るという役割を果たしているのだということに理解がされるといいなと思っている。


 今回の考察は以上で終わりになるが、私はやっぱりギアが好きなのでこれからもオリエンティアが使っているギアの動向には常に目を配らせて、また報告できそうなことがあったら報告をしたいと考えている。

 

☆おまけ①☆


 X-TALONファンの人にはうれしいニュースが届いている。2018年の春からX-TALONシリーズに新しいラインナップが追加される。「X-TALON230」である。これまでの粘り気のあるスティッキーラバーを改良し、ニュースティッキーラバーとしてさらにソールの耐久性とグリップ性が向上したという話である。これは先日プレスリリースがあったが、「グラフェン」という鉄の100倍の強度を誇るカーボン性のコンパウンドが配合されることで実現しているらしいものをつかうようであるが、果たしてその実力というのはいかほどなのか。難しいことはよくわからんがすごそうだ!今からわくわくが止まらないギア好き。同時にX-TALON210も発売だ。


2018 Inov-8 X -Talon 230 Introduction


 さらに来年の春からは海外ではすでに展開されているOROC280V2が日本にやってくるという話もある。ピン付シューズの絶対数が少ない日本でピン付シューズを手に入れるチャンスが通らいしているといってもよいだろう。ああ、両方ともほしい…。

 

☆おまけ②☆


日本にもW-OLのコンパスが入ってきてにわかに活況づいているのがオリエンテーリング用のコンパス市場。その中でも私が少し興味を持っているのがSUUNTOのコンパスである。SILVAやMOSCOWにもあるレインボウにカラー分けされたオリエンテーリング用のコンパスがひっそりとSUUNTOから日本でも発売されている。それがAIM-6AIM-30という両モデルである。
 SUUNTOのコンパスで有名なのがARROW30だが、カプセルは小さくて持ちやすいが若干針がっぶれやすいということが常に気になっていた。そのぶれやすさは改善されているとのことである。実際に使っている人を見たことがないのであれなのだが、その性能を確かめてみたいものだ。誰か使っている人がいたら感想を教えてください!

 

注1:仕訳不能になった理由は、写真が不鮮明、そもそも分類ができない(地下足袋)などが挙げられる。

公認大会とはなんぞや?

みなさま初めまして(お馴染みの人も多々いるとは思いますが:裏のアドベントカレンダー参照下さい)。

東京工業大学’97入学、現在上尾OLC会長の仁多見剛と申します。

現在はJOA公認コントローラ資格を取って活動しています。

この文章書きながら、平行して公認京葉大会(2017/12/17)のコントローラ仕事を進めています。昨日も準備会に行ってきて、大会大変だなぁ、としみじみ思っているところです。

 

2017/12/11の記事に入ります。

今回は「公認大会とはなんぞや?」という題目にて少し書いてみたいと思います。少し堅いお話ですがその点ご容赦いただければ幸いです。

 

 

話の前に、日本オリエンテーリング競技規則を見てみましょう。(JOAホームページにあります)  http://www.orienteering.or.jp/rule/

序文の中に「競技者ならびに主催者は、本規則の解釈にあたっては、スポーツとしての公正さの保持を第一義としなければならない。」とあります。

 

公認大会はこの競技規則に則り、公平な条件の下で競い合える競技会、と言えます。言い換えれば、極力運の要素を排除し、不平等がないようにコントロールされた大会、とも言えます。

 

これだけ見ると、何から何まで規則に従った雁字搦めの大会じゃないか、と思われる人もいるかと思います。ですが、コントローラの業務の中に、「競技規則から逸脱する必要がある場合には大会コントローラが可否を判断し、事前にJOA へ報告するとともに競技者に公表しなければならない。」とあります。裏を返せば、事情があれば逸脱もあり得ます、と言うことです(全てが認められるとは限りませんが)。

 

つまり、一般の大会(大学クラブ主催大会)のレベルでも、十分に公認大会として成り立つ、ということです。・・・、レベルとして、地図リメイク(修正調査含む)が必要ですが、そこまで努力している大会なら十分公認を取れます。

 

 

ここまで書いてみましたが、あらためて公認大会のメリット、デメリットをおさらいしてみましょう。

<主催者のメリット>

・経験豊富なコントローラがついて確認業務についてもらえる。

 今年(2017年)8月、11月のコントローラ講習会で新人が多数受験したので、若手も多数増えます。コントローラ資格は基本的に数多くの運営経験(競責、運責など)が受験に必要なので、資格持ちの人は色々運営に関して詳しいです。また、本人が分からない場合でも、先輩と相談確認し、業務に当たるので、心配ありません。

 もちろん私も資格継続していますので、依頼をいただければ業務に当たります。

・記録が公認されるので、OL界外への受けがよい。

 役所とか大学とか、形にこだわるところへの報告としては非常に立派なもの、と認識してもらえます。

・全日本スプリント、全日本ミドルなど、大きい大会を主催することも可能

要事前調整です。年度初めにどの大会を全日本にするか、調整があります。

ちなみに京大京女大会は全日本ミドルとなっています。

 

<参加者のメリット>

・E権取得の機会となる。

 全日本ロング・全日本ミドル大会出場のE権獲得の機会になります。

・記録が公認されるので外部受けがよい、説明しやすい。

 上に書いたのと同じです。普通の大会で優勝しました、よりも、公認大会で優勝しました、の方が外部には分かりやすいです。

 

<主催者のデメリット>

・クラス分けに一定の制限が生じる。

学生専用クラス(インカレセレクションなど)を設ける場合にはJOA競技委員会と事前調整が必要です:E権の関係があります。基本的には競技委員会の指示にあわせるだけです。

学生専用クラス以外は一般の公認大会として扱われます。E権も学生クラスとは別に計算されます。

 公認Bなら一般大会とそれほど変わらないです(京葉大会参照)。公認Aのレベルだと少し細かいクラス分けが求められます。が、全てのコースを完全独立にする必要はないので、あまり負荷は増えないです。

 

<参加者側のデメリット>

・参加費が割高になりやすい(JOAへの納入金が入るため:主催者の判断で大学生以下の学生は免除とすることも可能です)

 →ちなみにJOAへの納入金は、本来は一般の非公認大会でも拠出が求められています。

 

 

いかがでしょうか?

こうやってメリットデメリットを比較してみると、意外と敷居が低いことが垣間見えます。

 

上にも書きましたが、新年度からコントローラ資格所持者が更新され、若手を中心とした新しいメンバーが多数加わります。関東エリアだとコントローラ資格所持者が大幅に増え、身近な存在のあの人が、ということもあると思います。

今まで公認大会開くとしても、コントローラ雇うのが面倒だなぁ、という声が結構聞こえてきましたが、割と身近な人がいるようになります。

 

公認大会、開いてみてはいかがでしょうか。あなたのクラブの大会、公認にしてみませんか。資格所持者がバックアップいたします。

 

いままで公認大会にするの面倒だなあ、と思っていたそこのあなた、自分たちの開く大会じゃ無理だよなあと諦めていたそこのあなた、一度検討してみてはいかがでしょうか。やろうと思えば意外とあっさりとできるものです。

  

興味ある方はJOA競技委員会か、身近にいるコントローラ資格持ちの方に、一報を。事前申請(仮申請で可)が6ヶ月前締切なので(公認B,S)、少しお早めに決定と相談を。仮申請を出しておけば、本申請は3ヶ月前締切になります。

 

##

今回京葉大会のコントローラをやっているのですが、普通のこの規模の大会とそれほど変わりはないように感じます。報告と承認が入っていますが、それだって普通の大会でも必要なことです。報告相手がコントローラ(とJOA)になるか、競技責任者になるか、の違いだけです。

細かい注意点はありますが、それだって一般大会でも求められる項目です。省略してしまうことがあるだけです。

 

 

雑談

ちなみにJOAは日本に必要でしょうか・・・?

では、JOAは現在赤字でしょうか、それとも(収益改善策により)黒字転換したでしょうか。

 

こんなことも考えながらコントローラとして公認大会に関わっています。

オリエンティアMLで議論したこともありましたが、結論は出ていないはずです。

もしよろしければ、皆様考えてみて下さい。

 

昨日の国沢氏の記事、続きがあればこの話に繋がるような気がします(たぶん)。

 

 

最後に

色々と訳あって記事4本目です。

今の自分の持っているものの一部を公開してみました。より詳しく知りたい、という方は個別にお問い合わせいただければ対応いたします。

(連絡先はここには載せられないです、申し訳ないです。知り合いのつてから探っていただければ。関東の大学生の方に知り合いが多数います。)

・コントローラ経験

・運営のテクニック

・計センが分からない/依頼したい

こんなお話は歓迎いたします。

 

それではどこかでまた会いましょう。どこかの大会の計センにいます。

 今のところ、全日本ロング(岐阜)、全日本リレー(福井)を予定しています。